【課題・導入背景】・人事制度の改革により、メンバー自身が自らキャリア構築するためのサポートを必要としていた【導入内容】・1on1コーチング【成果】・自身の考え、やりたいことの言語化が促進され、対象者のキャリアが明確化した・良質なコーチング体験により、マネジメント層が1on1の進め方を経験学習・キャリアビジョンが明確になることで、オンライン研修(E-learning)の使用が増加サプライチェーンからエンタメ領域まで、お客様の「現場」をイノベートする、パナソニック コネクト株式会社。前身のパナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社時代、現在も代表を務める樋口さんがトップに就任後、大きな改革を行ってきました。そのなかでも大きな転換点の1つが、2023年度から導入された人材育成制度“新人材マネジメント”。約1,400種のJD(ジョブディスクリプション)を定義することで、社員一人ひとりが自身の役割を確認でき、個人の貢献価値を明確化できる制度です。この制度をより加速させるため、メンバー自身が自主的にキャリアを考える施策の一環として、コーチングの導入に着目されました。今回コーチングを導入し、どのような変化が起きたのでしょうか。IT・デジタル推進本部 戦略企画総括部 戦略企画部シニアマネージャー向野さんと、同部ガバナンス課マネージャー菊谷さんにお話を伺いました。お客様の現場を支えるパナソニック コネクトの歩みと改革―― パナソニック コネクトの事業について、教えていただけますか?向野:パナソニック コネクトは、2022年のパナソニックのホールディングス化に伴い発足した事業会社の1つで、BtoBに特化した事業を行っているのが特徴です。“現場から 社会を動かし 未来へつなぐ” というパーパスのもと、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて、サプライチェーンの現場における課題解決のソリューションを提供しております。大きなお客様としては、学校や警察、自治体様が多く、工場や倉庫のオートメーション化をサポートしたり、耐久性能に優れたPCをアメリカ警察に導入したりしています。分かりやすいものだと、飛行機の座席前にあるモニターは弊社の製品を多く利用していただいているので、旅行する際は弊社のモニターで映画を見ている方も多いと思います。他にも、オリンピックやスタジアムでのプロジェクションマッピング、空港での顔認証システムなど、みなさんがイメージされるパナソニックとは少し違うサービスを提供している会社になります。―― 組織の文化についてはいかがでしょうか?向野:現社長の樋口がトップに就任した際、3階層の社内改革を実施しました。土台となる1階がカルチャー&マインド改革といった風土改革、2階がビジネス改革としてのハードウェアからソフトウェアへの移行、そして3階が強い事業に特化していくための事業立地改革です。2023年度からは、“新人材マネジメント”というジョブ型人事制度を導入しました。会社のメンバーには、ジェネラリストではなくスペシャリストを目指してもらい、キャリアの方向性を会社主導で決めるのではなく、自分自身でキャリアを考えていくように促しています。Willにフォーカスしたキャリア構築のサポート―― コーチングを導入された背景を教えてください。菊谷:自らキャリアを築いていく新人材マネジメントの導入が、従来のメンバーシップ型* に慣れている長年の社員にとっては、少し辛いものになるかもしれないと危惧したんです。そこで、一旦立ち止まって自分にフォーカスし、キャリアを真剣に考えていただく機会を作りたいと考えました。今まではWill,Can,MustのMustにフォーカスしがちでしたが、個々のWillをしっかり言語化してもらいたい。その手段として、昨年度からのつながりで1on1コーチングを知っていたので、今回お声がけさせていただきました。*会社主導の年功序列に基づく人材育成―― ZaPASSをお選びいただいた理由を教えてください。菊谷:1点目が、ビフォーアフターの数値化ができるところです。従来の研修では、理解度アンケートで“良かった”という結果は出るものの、その人が本当に変わったのか、行動が変わったのかまでは読み取れませんでした。ZaPASSさんのサービスでは、コーチングにおける対象者の変化が4段階で行動変化まで評価ができると聞き、そこが1番の決め手になりました。2点目は、ZaPASSさんとの信頼関係の結果だと思っています。私は普段IT内部統制の仕事をしているので、人事の専門家ではなく、今年度初めて研修を企画する側になりました。そのなかで、私たちの環境の変化や赤裸々な課題を共有した際に、ご理解をいただけたのが本当に嬉しくて。その上で、私たちにフィットするプログラムをいろいろご提案をいただいたので、お任せしたいなと感じました。やりたいことを言語化することが、人を巻き込む力につながった―― コーチング導入後、どのような変化がありましたか?向野:メンバーからは、もやもやしていた考えが明確になったという声を聞いています。新人材マネジメントの導入後、自分の考えが正しいのか分からないメンバーもいたと思うんですよね。どうしても社内で話しづらく、客観的な意見を聞きたい話題もあったはず。そのなかで、第三者に1on1の対話形式でお話を聞いてもらい、コーチングのプロの経験から考えを引き出していただけたのは、非常によかったです。一方、マネジメント層にとっても、新しい制度に則したメンバー育成に悩んでいたなかで、コーチと一緒に育成方法を考えられたようで、とても良い機会になったと思います。菊谷:私は、組織のなかで自身の考えを言語化することが促進されたと感じています。弊社はこれまで、パナソニックに長く勤務する社員ばかりで構成されている組織でした。しかし、キャリア入社や社内再編でさまざまな経歴の社員が入り混じり、これまでの阿吽の呼吸が使えなくなっていて。「自分はどう思うか、何をやりたいか」を表明することが重要になってきていました。そういった局面で、自分のやりたいことを言語化できるようになり、人を巻き込む力にもつながったと感じていますし、コーチングが今の私たちにすごくフィットしたと考えています。もう1点、弊社では日常的にマネジメントを行う組織責任者がメンバーと1on1を行っていますが、組織責任者自身がプロのコーチから1on1を受けて体験することで、コーチング要素を踏まえた進め方を身につけられた効果もありました。―― 定量面での変化はいかがですか?向野:弊社では、Udemyを活用したオンライン研修を導入していて、それぞれ好きな研修を受けられるようになっています。コーチングを受けてキャリアが明確になったことで、Udemyの研修を受講したり、コースを設定した声が増えているように思います。―― 菊谷さんは個人セッションを受けていただいておりましたが、ご自身の体験として印象的なことはありましたか?菊谷:うまく質問して、引き出していただけた感覚があります。自分1人で考えていると堂々巡りしてしまうことがありますが、そういうときに突破口を提案してもらって、「次は何をしますか?」とアクションの問いまでいただけることで、新たな道が開けてくる。それを次回までの宿題として実践を促してもらえるので、ちょっと心が折れそうなときでも実践する気持ちが湧いてきました。―― サービス導入者としての満足度はいかがでしたか?向野:研修をやりっぱなしではなく、レポーティングやフォローをすごくしっかりしていただいた印象があります。菊谷:私も、レポーティングの数値化が本当に役立ったと感じています。数値は誰が見ても理解できる説得力のあるものなので、効果の測定の指標となり、担当者として助かりました。特に、コーチングセッションごとに行われるアンケートでは、変化度合いについて数値で推移が見られ、組織の変化する状況を確認することができました。専門性とビジネススキルを兼ね備える、自律したプロ集団を目指して―― 今後、どのような組織を目指していきたいですか?向野:頼まれたことを1人でやりきる“自立”したプロではなく、自ら課題を見つけて自分で判断し、課題の解決策を提示できる“自律”したプロ集団になりたいと思っています。そのために、ITスキルのような専門性だけでなく、コミュニケーション力のようなビジネススキルの両方を合わせ持った組織を目指したい。そのビジネススキルを培っていく手段の1つとして、今後もコーチングを活用していきたいと考えています。やっぱりキャリアは、会社が決めるんじゃなくて、自分で決めて積んでいった方が楽しいと思うんですよね。「自分のキャリアはこうしたい」、「自分の人生はこうしたい」とメンバー自身が考えられて、お客様にも社内にも価値を出せる組織になっていくことが、今後の目標です。菊谷:今回実施してみて、1on1を通じたセッションは、実施する側と受ける側の双方に学びがあると分かったので、そのいいサイクルを社内で継続できるようにしたいと考えています。今回は一般層に向けて広くセッションを展開しましたが、これからは組織環境変化や成長フェーズで特に必要となる層に絞って、社内での1on1がうまく回るようなセッションも考えていきたいです。向野:人間にはいろいろなモチベーションがあって、それぞれのタイミングがあります。そのタイミングにしっかり乗せて、より広くコーチングの機会を持ってもらいたいと思っています。[取材足立愛樹 [文]橋野貴洋 [撮影] 伊藤圭--------◾️【法人でのコーチング活用に興味がある方はこちら】▼法人向けコーチングサービス『ZaPASS for Enterprise』・1on1コーチングプログラムhttps://zapass.co/business-coaching・コーチング研修プログラムhttps://zapass.co/business-coaching/training▼資料請求フォームhttps://zapass.co/business-coaching/request▼その他の法人でのコーチング活用事例https://zapass.co/blog/tag/case-business--------◾️