【課題・導入背景】・新規事業の立ち上げ期で、壁打ち相手を求めていた。【導入内容】・ZaPASSエグゼクティブコーチング【成果】・思考が体系化され、新しいアイデアが生まれた。・確信を持っていた考えに対して、さらに自信が深まった。今回お話を伺ったのは、株式会社サイバーエージェント常務執行役員CHOである曽山哲人さん。約100社のグループ企業の社長や役員の方々と向き合い、人事に関する課題解決を行っています。曽山さんは以前、コーチングを学び、それが人生に大きな影響を与えました。そして今回、初めて継続的にエグゼクティブコーチングを活用し、経営者として必要不可欠である自信を深めたといいます。ZaPASSコーチングが曽山さんにとってどのような体験だったのか、お話を伺いました。コーチングの学びがなければ、20年間人事を続けていなかった――はじめに、曽山さんの役割について教えていただけますか?人事責任者とスポーツビジネスの2つの顔を持っています。人事責任者としては、サイバーエージェントグループ全体のCHOとして、グループ会社100社の社長や役員、人事責任者に向けて人事問題解決の相談に乗っています。最近では、マネージャー研修のファシリテーションをしたり、ワークショップを実施するケースが多いです。スポーツビジネスとしては、社長の藤田晋に私のストリートダンス経験を買ってもらい、3年前から、プロダンスチーム『CyberAgent Legit』のオーナーを任されています。ここからさらに発展して、スポーツ支援を通した経営者コミュニティサロン『CASPA』を運営しています。Jリーグクラブ『FC町田ゼルビア』、プロレス団体『プロレスリング・ノア』、麻雀Mリーグ『渋谷ABEMAS』など、サイバーエージェントが保有するスポーツチームの観戦をともにしたり、体験型の交流会を企画したりすることで、スポンサー企業の経営者の方々同士の強いつながりを作っています。――ZaPASSコーチングを受ける前に、コーチングを学ばれた経験があると伺いました。どのような体験だったのでしょうか?28歳で営業をしていたときに、2DAYSの営業上司向けコーチング研修を受けました。コーチングの学びは、マネジメントスタイルが180度変わる大きな転機になったんですよね。1番の学びは「答えは本人のなかにある」という気づきです。実はそれまで、私のマネジメントスタイルは、理詰めの指示命令を中心としたものでした。しかし、研修を受けた後は、相手に質問するようになったんです。メンバーからは「何で質問するんですか」と驚かれましたが、表情は笑顔だったんですよね。それまでのピリピリした関係が、質問を通じて和らぎ、仕事がやりやすくなりました。「このスタイルでいこう」と決め、メンバーと対話しながら仕事をするようになると、組織の業績も上がっていきました。また、コーチングの学びは人事の仕事にも大きな効果を発揮しています。人事は、たくさんの初対面の人と話す仕事です。ただ、メンバーの方にとっては、“CHO”の肩書きがついている相手だと緊張しやすい。だからこそ、まずは僕自身が相手に興味を持って、「あなたの力になりたい」という思いを言葉や態度で伝えて、お互いに言いたいことが言える状況を作っています。もしコーチングの学びがなければ、私は20年間人事を続けてこられなかったと思います。伝わらないことに気づけるのは、コーチングならでは――今回、初めて継続コーチングを受けられたと伺いました。ZaPASSエグゼクティブコーチングを複数回継続的に受けてみて、率直な感想をお聞かせください。今まで自分のなかになかった概念について話せたことで、アイデアが整理できたのが非常に良かったですね。――どのようなテーマでコーチングをご活用いただきましたか?業績面で課題に感じていたことを相談しました。具体的には、「人事ノウハウを体系化し、サイバーエージェントの人事やスポンサー企業の経営者に対して人事支援をしたい」というテーマです。キャリアやライフビジョンのためにコーチングを活用することも考えましたが、新規事業の立ち上げ時期だったこともあり、時間対効果を考えると、自分だけでは考え抜けないテーマについて第三者と壁打ちすることが効果的だと思ったんですよね。結果として、目下の課題だった新規事業の考えを整理し、業績を上げるためにZaPASSエグゼクティブコーチングを活用できたことが非常に良かったです。――ご自身での内省や経営者の方同士でディスカッションされる機会との違いはありましたか?自分の考えに対して、コーチの方から質問を投げかけてもらうことで、“伝わらなかった”ことが分かる。これはコーチングの大きなポイントだと思います。たとえば、「よく分からないので、もう少し説明してもらえますか?」と聞かれることで、伝わらなかったことに気づけます。ノートに書いていても浮かばない質問ですし、複数人の議論だと話が流れてしまって、こうした気づきを得にくいですよね。第三者と1対1の場だったからこそ、自分の内面にある言語化できていない部分に踏み込んでもらえ、自分の内側で散らばっていたキーワードを、話しながらまとめることができたと考えています。また、自分とは異なる意見を投げかけてもらえることも良かったです。たとえば、Aという意見を伝えたときに、「Bの要素もありますか?」と問われる。すると、AとBが掛け合わさり、新しいアイデアCが生まれることがありました。アイデア同士が混ざり合いイノベーションが生まれるので、その問いかけは非常に効果的でした。“絶対に良い”から、さらに自信を深めるためのコーチング――ZaPASSのエグゼクティブコーチングを受けて、どのような変化を感じますか?ZaPASSコーチングで1番良かったのは、自信が持てたことです。自分のアイデアに対して、想像していなかった質問を投げかけてもらうことで、考えが整理され、新しい発想が生まれる。その過程を通じて、「これでいいんだ」と確信が持てるようになりました。自信がつくと、仕事のスピードは一気に加速します。複数回の継続セッションを通じて、「自分はこの方向で進めばよい」「これをやればうまくいきそう」という感覚を毎回得られたことで、どんどん自信が高まりました。――具体的に、どのような自信が生まれたのでしょうか?自分のなかでは「これ絶対にいいはず」と思っていることに対して、「それができると、社会にどんないいことがありますか?」と問いかけてもらうことで、自分の想いをさらに深めることができました。コーチングを通じて、サイバーエージェントを含むさまざまな企業の人事がレベルアップすれば、日本の労働生産性が上がり、働きがいを感じる人も増える。「日本企業全体の人事力を高める協力をしているんだ」と整理できたことで、さらに自信を持つことができました。また、人事をどうフレーム化するかという、より具体的なテーマを整理できたことも大きな収穫でした。――どんな方にZaPASSコーチングをおすすめしたいですか?1番おすすめしたいのは、経営者の方です。経営課題をディスカッションするパートナーとして活用することで、良し悪しの判断ではなく「自分が磨けるか」の視点で考えられるので、人を率いる立場の方ほど効果を実感しやすいと思います。また、人材育成にも活用できます。コーチングの魅力は、内省する人材を増やせること。「良質な問いが人を育てる」と言われるように、問いを受ける経験を通じて、自分自身で考え、振り返る力が育まれます。この習慣が身につけば、成長は加速し、人生にも大きな影響を与えるので、若いうちからコーチングを受ける価値があると思います。実際、コルブの『経験学習モデル』でも示されているように、経験に対して内省を繰り返すことで成長は加速します。私自身、エグゼクティブコーチングはその最初のスイッチになったと実感しています。――ZaPASSコーチングのサービスとしての満足度はいかがですか?とても素晴らしかったです。まず、マッチングの精度。提案いただいたZaPASSエグゼクティブコーチである、垂水コーチとの相性は最高でした。初めてのコーチングで緊張もありましたが、自分の意見をしっかり受け止めてくださり、話しやすい雰囲気を作ってもらえたので、すぐに打ち解けることができました。そのおかげで、最終的には自信を持てるようになったので、かなり相性が良かったと思います。また、音声データをいただけたことも話を振り返る上で非常に助かりました。――最後に、今後の展望を教えてください。サイバーエージェントでは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げており、私自身も、自分の力を最大限発揮したいと思っています。私が現在取り組んでいるのは、「21世紀を代表する新しいスポーツビジネスを作る」というビジョンです。その実現には、経営者の皆様、各スポーツチームの監督、選手、運営スタッフなど、多くの社外の方々とのコラボレーションが欠かせません。新たな人間関係やコミュニティ作り、そこに紐づくビジネスの構築において、新しい課題に直面することもあると思います。そうした壁を乗り越えるためにも、コーチングの力を借りながら内省を深め、活路を見出していきたいと考えています。[取材] 足立愛樹 [文] 橋野貴洋 [撮影] 伊藤圭