自分の強みがわからなくて悩んでしまうという方は多いのではないでしょうか。特に、他人と自分を比較して、あの人はこんなことができるのに、自分はできていないと感じて、自分には強みなんてあるはずがないと思い込んでしまいがちです。そこで今回は、ZaPASS登録コーチの重次さんに、強みの見つけ方や獲得方法について伺いました。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら自分の強みとは自分の強みというと非常に漠然とした言葉ですが、クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を提供しているギャラップ社では、「強み」とは、「特定の作業において、ポジティブな結果を一貫してほぼ完ぺきに生み出す能力」と定義づけています。例えば仕事上でプレゼンをする際、聞き手を引き付け、提案を受け入れてもらえるなど、高い確率で成果を上げられるとすれば、それはその人の強みといえるでしょう。しかし、強みの中には表に出にくいものもあるので、本人がなかなか自覚できず「自分の強みがわからない」と思ってしまう人も多いのです。また、他の人と比べて出来ていないことばかりにフォーカスして自己肯定感や自己評価が低くなり、折角持っている自身の強みに気付けない(受け入れられない)場合もあります。強みを見つけるには、まず、上司や同僚など、信頼できる他者からのフィードバックをもらう、というのが一つの方法です。「あなたが議論に入ってくれると、いつも複雑な事象をわかりやすく整理して見える化してくれるので助かる」とか、「あなたが教育係をやってくれると新入社員がのびのび育って、その後の配属先から感謝されることが多い」など、意識していなかった強みを教えてくれることがあります。もう一つは、後半で詳しく解説しますが、「無意識に繰り返していること」を手掛かりに探していく方法です。クリフトンストレングス®を受検した結果の1位~10位くらいまでの資質(才能)がこれに当たります。*クリフトンストレングス®の各資質は、5000個の才能(生産的に適用できる思考・感情・行動の繰り返しパターン)をグループ化して34にまとめたもの(才能のかたまり)です。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら強みは資質(才能)が顕在化したものであり、育てられるものこちらのイラストにあるように、強みというのは、氷山の一角のように、無意識に繰り返している自分の傾向性(才能)のなかで、顕在化しているもの(意識できて、高い確率で成果が出せるもの)と言えます。従って、クリフトンストレングス®の結果の上位にある資質(才能)を手掛かりに、強みを知ることができます。例えば、「達成欲」の資質は「ハードワークを苦にせず、沢山の仕事を終わらせることができる」才能ですが、過去を振り返って、「確かに大きな制度改正や、組織の合併等で膨大な作業に直面したとき、皆が疲弊している中でも、いつも精力的に動き続け、やり遂げることができた」と気付ければ、それが「強み」を見つけたことになります。一方、まだ再現性は高くないが、才能を自覚し、意識して使ったり、関連するスキルを身に着ける(投資する)ことで、高い確率で成果を上げられる「強み」に育て上げることもできます。例えば、「コミュニケーション」の才能は、言いたいことを言語化するのが得意な才能ですが、この才能にロジカルコミュニケーションや比喩表現などのスキルを身に着けることで、「あの人にプレゼンテーションを頼めば大丈夫」という「強み」にすることができるのです。長所との違い長所というと「優しい」や「粘り強い」などのように、その人にとって普遍的なもので性格診断的なものといえます。一方の強みは、ビジネスツールのようなものであり、後天的に開発可能です。長所があったとしてもそれが成果に結びつかない場合は、強みとはいえないでしょう。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら自分の強みを知っておくメリット自分の強みを知っておくことで、以下のように3つのメリットがあります。・仕事の成果を上げやすい・生活の質が上がる・チャレンジにつながる仕事の成果を上げやすい自分の強みを知ると、確率高く成功できる自分の得意技を発揮するために、環境を整えたり、周りの人に協力を仰いだりするなど、主体的に動けるようになります。例えば、物事を深く考える「内省」という才能は、時間をかけて深く考えることで他の人が気付けない要素に気付けたり、具体的な事象を抽象的な概念に言語化できる「強み」になります。従って、クイックレスポンスするよりも、毎朝1人で考える時間を確保したり、周りの人に、前広に情報を欲しいことをリクエストする、など強みが発揮できるような環境を整えることで、成果を上げやすくなるのです。生活の質が上がる自分が無理なく自然に実現できる行動によって、仕事上で成果を上げられるようになると、自分の強みを自分だけでなく誰かのために使う、という風に視座が上がってきます。例えば、アイディアを沸かせる「着想」の強みを持つ人が、困っているチームメンバーのためにブレストの相手になって「こんなやり方はどう?」「この観点でこんなアプローチはどう?」と協力すると、感謝される機会が増え、日々の生活が楽しくなります。生活の質が上がると精神的や肉体的にも安定するため、さらに成果を上げやすくなる好循環になっていくでしょう。チャレンジに繋がる自分にとって成功確率の高い強みがわかって成果が上げられるようになると、体温が上がりエネルギーレベルが高まるので、「あれも挑戦してみよう」「これもやってみよう!」と意欲が湧いて、自分の領域を広げるような新たなチャレンジに繋がりやすくなります。例えば、あまり他人と交流を図らなかった人が、自分の強みを活かして人と関わりを持ってみようとといった行動をとるようになり、ナチュラルには今までやっていなかったことでも挑戦してみる気持ちが湧いてくるのです。このように、自分の強みを把握することでさまざまなメリットがあるので、少しでも強みに気づけると、さらに能力を開発していこうと思うようになるでしょう。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら自分の強みが見つからない原因自分の強みが見つからない場合の原因としては、以下の3つが考えられます。・自分の外にあると思い込んでいる・強みよりも、出来ていないこと(弱み)に目が向いてしまう・どんな強みがあるのか、知識がない自分の外にあると思い込んでいる強みや、強みのもとになる才能は、自分にとっては余りにも当たり前で、気付かないことがが多い一方、自分には無い他人の強みはとてもよく見えるものです。私は、自分の強みは、青い鳥を探すプロセスによく似ていると思っています。本当は自分が無意識に繰り返すパターンの中に潜んでいるのに、他の人のやり方を真似しようとして、うまく行かず、いつまで経っても強みがわからないということになってしまいます。他人の成功ノウハウやうまくいく方法を試したとしても、自分のやり方ではないと続かないしうまくいく確率も低いでしょう。強みは自分の内側にありますので、他者からフィードバックをもらったり、無意識下の才能に目を向けて、時間をかけて投資していくことで見つけられるはずです。強みよりも、出来ていないことに目が向いてしまう例えば、クリフトンストレングス®において、「回復志向」は、うまくいっていない部分や課題を見つけて解決する才能、「最上志向」はもっともっと良くしたい、と磨き上げる才能です。いずれもうまく使うと組織の課題を根本から解決することができたり、自分自身やサービス、提供する商品の質を高め続けるという「強み」になります。しかし、前者の場合自分の弱いところばかりに目が向いてしまったり、後者の場合は自分に対する基準値をむやみに上げ続けて「まだできていない」とダメ出しを続けてしまうなど、非生産的な使い方(弱み使い)になる場合があります。このように、弱みが実は強みになる鍵かもしれない可能性がある場合、自分ではなかなか気付けないので、他人からのフィードバックや、クリフトンストレングス®などの客観的な視点が役立つでしょう。知識がないそもそもどういったものが強みの基といえるのか、その知識がないと強みを見つけることはできません。そういった場合にはクリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を受けることで、自分の才能を見つけるきっかけになります。例えば、「慎重さ」という資質は、先々のリスクが見えるので、失敗しないようにリスクに備えるなど、時間をかけて準備をする才能ですが、それゆえにスピードが遅いと見えてしまう場合があります。遅いと言われてしまうと自分の弱みと感じてしまうかもしれませんが、「慎重さ」は、失敗しないようにリスクに対処し物事をやり遂げる強みの基となる資質といえます。このような強みの基になる資質がわかることで、強みを見つけやすくなるでしょう。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら自分の強みを見つける方法自分の強みを見つけるためには、以下の方法を実践しましょう。何回やってもうまくいくことを探す自分の中で再現性があり、周りの人よりも苦労せず、毎回うまくいくことを探しましょう。例えば、・複雑に絡み合った事象を整理して、分かりやすく見える化することができる・突発的なトラブルが発生したとき、原因を解明して、解決するまでやり遂げることができる・部署を跨るプロジェクトで、関係者の合意形成を導き、着実に前に進めることができる・新しいお客さんの所に行っても、すぐに仲良くなって信頼関係を作ることができるなど。他にも、何か特定のアクションで、高い確率で成果を出せたり、他の人が苦労していることでも苦労せずにやれたりすることの中に、強みが潜んでいることがあります。自分ではわからない場合は、周囲の知人や友人に聞いてみると、改めて強みに気づける可能性があります。クリフトンストレングス®を活用するクリフトンストレングス®では、34個の資質の中から自分の強みに繋がる上位の資質が見つけられます。強みの基となる資質について理解することが、強みを見つけるための第一歩となるでしょう。クリフトンストレングス®について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。【コーチ監修】クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)での自分の強みの見つけ方。コーチングを活用した方法もご紹介 コーチング(ストレングスコーチング)を受けるコーチングを受けることで、自分が自覚していないだけでうまく活用できている資質について、気づけるでしょう。コーチから見て話を聞いていると、「特定の条件では再現性が発揮されて強みと言えるのでは」というものも見つかるかもしれません。特にクリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を活用したストレングスコーチングはおすすめです。「もっとたくさん強みを見つけたい」「目標に向かってどのように強みを活用したらいいかわからない」という人には、是非ストレングスコーチングを試してみてください。ストレングスコーチングに関する参考記事はこちらです。【コーチ監修】ストレングスコーチングとは?メリットや料金、おすすめな人について解説ビジネスで活用できるクリフトストレングス®の強み5選ビジネスの世界で成功を収めるには、自身の持つ傾向性を理解し、それを最大限に活かすことが重要です。クリフトンストレングス®の中から、才能として自身では認識しづらいけれど、うまく活かせると貢献度の高い5つの資質について解説します。慎重さ「慎重さ」は、物事を始める前に、リスクや潜在的な問題を徹底的に分析し、計画を綿密に練るなど準備して、失敗せずやり遂げる才能です。プロジェクトメンバーの中に慎重さを持つ人がいると、トラブルが起きないので、成果が目立ちにくく、また自分自身でもスピードが遅いという弱みとしてとらえられやすい資質かもしれません。この才能をうまく使うと、例えば、新規事業を立ち上げる際、慎重さは市場調査、競合分析、財務計画などを徹底的に行い、成功の可能性を高めるために役立ちます。また、慎重さはリスク管理にも繋がります。事前に問題点を洗い出し、対策を講じることで、プロジェクトの失敗やトラブルを未然に防げるでしょう。この才能を活かすには、自分の役割を周りの人に説明すること、準備する時間と過去事例などの情報を確保すること、等が挙げられます。内省内省は、哲学者のように思考を深め、本質を捉える才能です。ただ、中途半端な思考過程で意見を表明するのは気持ちが悪いので、緊急の対応や、即答を求められるとうまく対応できず、考えるのが遅い、と認識してしまうことがあります。ビジネスシーンでは、この内省の強みは、自己分析力や問題解決能力、戦略立案などに役立ちます。例えば、新しいプロジェクトが失敗した場合に「なぜ失敗したのか」「次はどうすれば良いのか」を自分自身に問いかけることで、より深い学びが得られます。また、自分の成功体験を振り返り、「なぜうまくいったのか」「どのような行動が成功に繋がったのか」を分析することで、自身の強みや成功パターンを概念化するのも得意です。内省の才能を活かすには、定期的に1人で考える時間をとることです。十分に考えて頭が整理されると、アクションが早いのも、内省の才能の特徴です。最上志向常に物事を良くしようと考え、周りにも働きかけるのが「最上志向」の強みです。現状に満足せず、改善点を見つけてはより良くするために行動できるので、周囲からは「成長意欲の塊」「向上心の高い人」と映るでしょう。この強みは、ビジネスシーンにおいて業務効率化、商品やサービスの品質向上、チームや組織全体のモチベーション向上などに役立ちます。一方で、自分に対する基準値もどんどん高くなり、「まだできていない」と自分にダメ出しをするなど、自己評価が低くなったり、ポジティブなフィードバックをもらっても素直に受け取れなかったり、ということがあります。そんな時は、自分の傾向性を理解し、既にできていることと、更によくなるために必要な要素を分けて考えると良いでしょう。調和性調和性は、人と人との和を大切にし、穏やかな人間関係を築くだけでなく、合意形成をして物事を前に進めるのを得意とする才能です。ビジネスシーンでは、チームワークが求められる場面で力を発揮するため、プロジェクトメンバーとの合意形成をスムーズに進めたり、意見の対立を穏便に収束させたりすることができます。一方で、合意形成を優先して自分の意見を言わずに飲み込んでしまうことがあり、「自分は自己主張ができない」と、弱みとして認識することも有ります。この才能を活かすには、相手の気持ちを損なうことなく自分の主張を伝える、アサーティブなコミュニケーションのスキルを習得すると、チーム運営、合意形成能力により磨きがかかると思います。回復志向クリフトストレングス®の強みの1つである「回復志向」は、問題点を見つけ、それを解決することを得意とする強みです。仕事で言えば、業務プロセス上の問題点を見つけ出し、改善策を提案したり、トラブルが発生した場合に、冷静に状況を分析し、解決策を実行したりする場面で強みを発揮するでしょう。一方で、この才能が自分に向くと、自分のできていないことにフォーカスして、これもできていない、あれもできていない、という思考になり、自己肯定感が低くなってしまうことがあります。それも強みの基だと理解し、実際に何をするか、というアクションを考えたり、才能を発揮する対象を人ではなくコトに集中する、などを心掛けるとよいと思います。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちらまとめ「自分の強みがわからない」「自分には強みなんてあるはずない」と思っている方も多いでしょう。しかし、強みというのは無意識で行っている資質や才能が顕在化したものであるため、何もせずに見つけられるものではありません。自分の強みを明確にしたい人は、クリフトストレングス®やコーチングを活用して、自分の強みを把握しましょう。強みの発見・開発に特化したストレングスコーチングの無料面談はこちら監修者/インタビュイープロフィール重次 泰子氏:ZaPASS登録コーチ熊本県出身。慶應義塾大学経済学部卒業。日本銀行国際局で、米国、欧州の国際金融業務を6年、為替ディーリング業務を2年担当。4年間の子育て期間を経て、三菱総合研究所 政策経済研究センターで、欧米の経済見通し作成、マクロ経済のレポート作成などに計13年携わる。この間、コーチングに出会い学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組み作りはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。2018年に独立し、2022年に株式会社Curio.laboを設立。個人とチームのリソースを最大限に活かし、成果を上げることを目標に、ビジネスパーソン向けのコーチングや、企業へのストレングスファインダー研修、資料作成講座、ロジカルコミュニケーション研修などを中心に活動中。ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ(PCC)ギャラップ認定ストレングスコーチストレングスTOP5 社交性 着想 コミュニケーション 収集心 個別化■参考記事【業種別例文つき】就活で聞かれる「強み」「弱み」質問に対する答え方やポイントを徹底解説!|ココシロインターン【コーチ監修】クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)での自分の強みの見つけ方。コーチングを活用した方法もご紹介【コーチ監修】ストレングスコーチングとは?メリットや料金、おすすめな人について解説自分を知ったからこそ、余白を作り本来の仕事ができるようになった。スタートアップ経営者が語るコーチングの価値【重次コーチ×志村さん】“弱みや不完全さと共に生きていく”—たった3ヶ月で「人生の捉え方」を変えてくれたコーチコーチングはキャリア迷子の救世主。納得いく答えは、“人生のゴール”から逆算すること変えるのは現業ではなく”自己認識”だった。30代後半の私がキャリアコーチングを受けた理由