今回お話を伺ったのは、2023年7月に独立した山崎浩平さん。山崎さんは、1人法人の経営者として活動する中で、売上は上がっているものの、しっくりこない仕事がある、また新規の自社サービス開発に当てる時間を取れておらず悶々としていました。そんな中、ZaPASSエグゼクティブコーチングプランを通じて、自身のコアロールとコアバリューを深く理解し、自身のロールと価値が明確に言語化できたそうです。その結果、仕事の取捨選択の基準が明確になり、精神面でも安定を得られ、より自身の信念や願いに一致した経営ができるようになったと言います。現在は、新規自社サービスの開発にも邁進されています。岡村コーチによって山崎さんのコアロールが決まる過程とその後のビジョンメイキングなど、ZaPASSエグゼクティブコーチングで体験したことについて、お話を伺いました。-----------------------------------------------▼変化の概要独立後、売上は問題ないものの、新規自社サービスのアイデアもなく、悶々としていた。コーチングでコアロールとコアバリューを決定した後は、案件を選ぶ基準が明確になり、新規自社サービスのアイデアも生まれた。▼Before独立後も、新サービスを思いつかず、できること・求められることを続けて悶々としていた。▼After案件を受ける基準が明確になった。向いていない案件は確実に断れるようになり、コアロールに集中できる時間が増え、精神面が安定した。また本来取り組みたかった新規自社サービスの開発に向けて、稼働する時間を作れるようになった。-----------------------------------------------“自分のサービス”がみつからず悶々とした日々ーコーチングを受ける前は、どんな状況でしたか?もともとは、リクルートで正社員として働きつつ、副業としてWebマーケティングやECコンサルティングを行っていました。本業では新規事業の立ち上げに携わっていたので、独立後は自分でも新しいサービスをリリースしたいと考えていました。そんな思いを抱きつつ、2023年7月、リクルートを退職し1人法人として独立したのですが、目の前の「できること」をやり続けている自分がいて。思いと行動が一致していないことに悩み、どうしたものかと思っていました。また、自分のサービスとして何に取り組みたいのかを具体化したいと考えていました。広く浅くできることは複数あるものの、自分のコアロールがわからない。今後、独自のサービスをリリースするにあたっても、アイデアも熱意を持てる対象もなかったので、自分のコアを言語化して、理解を深めたいと思っていました。ーご自身のサービスを作る際、コーチング以外の手段もあると思います。ZaPASSのエグゼクティブコーチングを選んだ決め手は何だったのでしょう?同じリクルート出身で、本サービスを受講していた清正貴さんのインタビュー記事を読み、ZaPASSのサービスを受けたいと思いました。清さんは岡村コーチのコーチングセッションを受けて、自己の深い領域に向き合い、コアを抽出されたとのことでした。コアロールとは、「この世界に何屋さんとして存在するのか?」を突き詰めて、一言で言語化したものです。清さんは、コアロールを「環境設計屋」だと認識していました。さらに、言語化されたコアを究極まで抽象化させていき、自身の「ビジョン」にまで昇華させていたんです。また、清さんの記事によると、コアロールと究極的なビジョンが自分の”やりたいこと(will)””できること(can)”と事業内容を紐付ける際に役に立ったと言います。自分も同じようにコアと究極的なビジョンを見つけたいと思い「コーチングを受けてみよう」と思いました。まず試しに、岡村コーチの体験セッションを受講したところ、コアロールだけでなく、ビジョン・ミッションも見つけられるイメージを持つことができ、期待以上の成果が得られそうだと手ごたえを感じて受講を決めました。時間をかけて探した「自分のコアロール」ーセッションはどのように進みましたか?初回は、自分を取り繕うことなく、現状についてざっくばらんにお話ししました。今の売上には問題なく、自由に使えるお金もありましたが、1人で仕事を続けるリスクを感じていました。また、会社を大きくし、再現性のある仕組みを作りたいとも考えていました。自分が得意じゃない案件を引き受けて、強いストレスを感じていることも話しましたね。また、新しいサービスのアイデアが思い浮かばないことに課題を感じていました。リクルートで新規事業に携わっていた際は、ビジネスとして成立するかが重視されており、その癖が抜けず、人の役に立つサービスを思いついても、市場規模がないと判断した時点で思考が止まってしまう自分がいたのです。ー2回目以降のセッションはいかがでしたか?コアロールを言語化するために、過去の振り返りを行ない、整理していきました。・今まで取り組んだ仕事・周囲から評価されている自分の強み岡村コーチの問いかけに答えながら振り返りを進めました。また、ジョハリの窓の「盲点の窓(自分では気づかないが他人が知っている自己)」を知るため、仕事で関わるカウンターパートにヒアリングする宿題を出してもらい、取り組みました。※「ジョハリの窓」とは、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」との認識の違いを分析し、自己理解を深めるフレーム複数のカウンターパートにヒアリングをした結果、周囲から見た自分の価値が浮き彫りになってきました。自分が「価値を発揮できている」と感じる案件かどうかで、自分の見え方が変わっていることに気づきました。▼「価値を発揮できている」と実感している案件▼(カウンターパートからの回答)問題解決力話しやすい状況理解が早い仮説立てが早い背景を察してくれる数字をベースに考えている全体を見た上で、優先順位をつけられる▼「価値を発揮できている」と実感していない案件▼(カウンターパートからの回答)分析できる知識がある依頼をすれば何でもやってもらえそう(できる)自分の感覚とカウンターパートの感覚との間には、あまりズレはなかったと気がつきました。次に、じっくりと時間をかけて、納得感を持てるコアロールを見つけていきました。何度も考えを巡らせて、思考を広げていきましたね。全セッションを通じて、コアロールの言語化が最も苦労した部分です。自分のコアロールは「軍師」でもなく、キングダムの「昌平君」や「河了貂(かりょうてん)」でもない。物事を推進する点を見るなら「航海士」なのかもしれない。いや違う。では何だろう?このように、ぴったりの言葉を見つけるまで自分のコアロールを探し続けました。最終的に一番しっくりきたのは、サッカーのポジションの名称でもある「ボランチ」でした。視野を広く持ち、情報を集めて実行する。全体のバランスを取る。カウンターパートから評価された部分でも、「全体を見た上で、優先順位をつけられる」など、プロジェクトマネージャー的なポジションで評価されています。自分としてもそんな役割が一番やりやすいし、価値も発揮しやすいんじゃないかとのことで「ボランチ」がぴったりだと感じました。岡村コーチから「腹の底からボランチだと納得していますか?」と何度も問いかけられたことで深く考え抜き、今では強い納得感を持っています。※実際に、山崎さんが設定されたコアロールはこちらです。簡潔にまとまっていますが、納得できる言葉と出会えるまで何回も問いかけ直し、腹の底から考え抜いた先に初めて出会えたとのことでした。ーコアロールが決まった後、セッションはどう進みましたか?コアロールの次は、コアバリューを見つけにいきました。コアバリューとは、「誰」に対して、「どんなサービス」を提供し、「どんな価値」を提供するか?というものです。対象を決める話では、自分に合うパートナーは、想いを持って事業に取り組む中小企業やスタートアップ企業であると決まりました。大手企業は失敗が許されにくく、資金や代替手段も豊富なため、自分にとって魅力を感じづらいという話をしました。※実際に、山崎さんが設定されたコアバリューのwho(誰に対して)はこちらです。※実際に、山崎さんが設定されたコアバリューのwhat(どんな価値を提供するか)はこちらです。その後、どのようなサービスに取り組み、それをどうビジョンに繋げていくのかについて具体的に話していきました。セッションはコアロールを起点に、コアバリューやビジョンメイキングを決める流れで進みましたーコアロールを言語化したことで、どのような変化が起きましたか?案件を受ける基準が以前より明確になりました。現在は「コアロールを活かせるか」を基準に判断しています。コアロールと合わない案件は「他の方を紹介します」と伝え、しっかりと切り分けられるようになりました。以前は、コアロールに関係なく「山崎さんにお願いしたい」と持ち込まれる案件を断れないこともありました。しかし、コアロールを明確にしてからは確実に断れるようになり、コアロールに集中できる時間が増えて、精神状態が安定しました。言語化をした結果、“高まった自己肯定感”ー全体を通じて、どのような変化がありましたか?セッションが全て終わった後、迷いが減り「すっきりした」感覚が湧きました。コーチングを受ける前はしっくりこない仕事もあり悶々としていました。しかし、コーチングを通じて自分の状態を言語化でき、自己肯定感が高まったと感じています。ー岡村コーチとは、サービス終了後も主に新規サービス開発を目的として、コーチングセッションを受けられています。どのように利用されていますか?コアロールやコアバリューを整理・理解した上でビジョンメイキングを行なった結果、新規事業のアイデアが一つ生まれました。自分が手がける価値があるサービスが明確になってきています。セッションで岡村コーチと話をしながら、サービスのローンチまでのロードマップを描き、スケジュールを立てて、実際の新規事業開発を進めています。ーセッションは新規事業開発に向けて、壁打ちするようなイメージでしょうか?実際のアドバイスをもらっているわけではありません。岡村コーチに今、自分が考えていることを話して、マインドマップで整理していただいています。マインドマップを用いて、思考を整理してもらえる点に価値を感じています。ー岡村コーチのセッションを受けていなかったら、どうなっていたと思いますか?もし岡村コーチのセッションを受けていなかったら、目の前のことに追われてズルズルと、なし崩し的に仕事をしていたと思います。新しいサービスをやろうという想いを持ちつつ、時間だけが過ぎていく悶々とした日々が続いていたのではないでしょうか。今回コーチングを受けるのは「仕切り直し」の意味合いもあったので、目的が達成できたと感じています。ー岡村コーチは、どんなコーチでしたか?コーチングを開始した当初、「アドバイスをしてくれるのかもしれない」と思い込んでいた自分がいました。しかし、実際にセッションが始まると、アドバイスは一切なく、僕が言葉にするのをひたすら待ってくれました。普通の会話であれば、言葉にできない相手を見ると、沈黙に耐えられず「〇〇でしょうか?」と話しかけることが多いのに、岡村コーチはずっと無言なんです。自分の中から出てきた言葉だからこそ、最終的に納得感を持てると思ったので、待ってもらえたのがとてもよかったと感じています。コアロールを見つけ、成果を最大化したい人におすすめーこのエグゼクティブ向けコーチングサービスは、どのような経営者におすすめですか?自分のコアロールを見つけたい人におすすめしたいです。コアロールを理解するのは、非常に重要だと思うんです。案件を受けるか否かの判断に使うと、「なんとなくできそう」と受けてしまう案件を回避できます。「なんとなくできそう」と思って仕事を受けても期待値通りのアウトプットが出せないと、双方が不幸なことになってしまいます。その事態を回避できるのは、非常に大きいと思いますね。チームで働く際、自分のコアロールをメンバーに説明することで、互いの得意分野や苦手分野を理解し合えます。その結果、個々の能力を単純に足し合わせるのではなく、チームとして個々の能力を掛け合わせるような高いパフォーマンスを発揮できます。独立したばかりの経営者や1人法人の経営者は、自分の自己肯定感を高めるためにも、コアロールを理解することを特におすすめします。[文]平谷愛 [編集]外賀陽春