【課題・導入背景】・上位役職者向け360度サーベイを活かし、個の能力向上やチームの成果を上げるマネジメントにつなげたいと考えた・上位役職者のための十分な相談環境がなく、内省の機会が不足していた。【導入内容】・1 on 1 コーチング(部門長・マネージャー・グループマネージャー向け)【成果】・コーチングを通じて、新規事業に取り組む部署のマネジメントに向き合うことで、定量・定性ともに組織力が、より強固になった・上位役職者のスキルセットの言語化や能力開発が進んだ「顧客の創造を通じて関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」という理念を掲げ、「人材事業や、Webメディア事業、M&Aコンサルティング事業を中心に幅広い事業を展開しているレバレジーズ株式会社。今回お話をお伺いしたのは、人事本部 人事戦略部 人材開発チームリーダー笹子さんと、レバレジーズメディカルケア株式会社 執行役員 兼 経営企画本部 本部長 副島さんです。笹子さんは当初、コーチングの導入に対して、離職が増えてしまうのではないかと不安を感じていました。しかし今回、上位役職者の相談や360度フィードバックの内省・行動変容の機会を作りたいと、導入を決断されました。コーチングを受けられた副島さんと、コーチングを導入された笹子さんに、導入を決断された背景や、導入後の変化についてお話を伺いました。抜擢文化で成長し、関係者全員の幸福を追求する――はじめに、レバレジーズの事業や組織文化について教えていただけますか?副島さん:レバレジーズ株式会社は、2005年に代表の岩槻が創業しました。人材事業がメインで、レバテックブランドではIT領域、レバウェルブランドでは医療・ヘルスケア領域、『ハタラクティブ』や『careerticket』などの若手キャリア領域で事業をおこなっています。最近は、HRテックにおけるSaaS事業だったり、『teratail』というエンジニアから最も使われているメディアも手掛けています。組織文化としては、「関係者全員の幸福追求」という理念が浸透しています。つまり、三方よしですね。人材サービスでは、求職者と求人者、我々の3者がいて、それぞれがWin-Win-Winになるためにどうすればよいのか、常に考え抜く文化が強いです。また、個の成長も理念として掲げています。仕事を通して社会貢献しつつも、自分たちも職能をつけて成長し続ける文化があります。――人材開発や組織開発で意識されていることはありますか?笹子さん:個と組織が成長していくためのサポートに力を入れています。レバレジーズでは、とにかく裁量を与える”抜擢文化”があります。仕事を通して成長できる機会をつくり、常に新しい経験をして、内省や概念化の経験学習サイクルを回していくために、人事として成長支援を提供していくことを大事にしています。――副島さん、笹子さんの役割を教えてください。副島さん:私は医療・ヘルスケア領域の子会社の執行役員と、本社の事業企画の役割を担っております。医療・ヘルスケア領域では9つの事業があり、横軸で経営企画を担っていたり、子会社すべての採用や研修、離職防止といった人材開発領域にも介入しています。また、全社の事業企画は、各事業の社内コンサルのような形でレバテックなどいろんな事業に携わっています。人材開発領域では笹子と連携することも多いですね。笹子さん:私は人事戦略部の人材開発チームのリーダーとして、全社の人事を担っています。一部組織開発にも関わりながら、個と組織がよりよくなるように、各種研修や学習環境を提供しております。最初はコーチングに否定的だったが、意思決定の一助やメタ認知の機会として効果的な活用ができるように。――今回コーチングを導入いただいた背景を教えてください。笹子さん:上位役職者が気軽に相談できる環境を作りたいと考えたからです。一般的に上位役職者は、上からも下からも要求がある立場で、孤独かつ過酷な層と言われています。実際社内の上位役職者が、気軽に相談できる環境が社内にないことで悩まれていたので、その悩みを解決したいと考えました。また、上位役職者向けに半年に1回実施している360度サーベイを、うまく活用できていなかったこともきっかけの1つでした。サーベイをとるからには、しっかり個の能力を上げたり、チームに対して成果を出すマネジメントにつなげたい。行動変容を促す手段として、外部のコーチングの仕組みを取り入れたいと考えました。――副島さんは、笹子さんからコーチング施策の声かけがあったとき、率直にどう思われましたか?副島さん:正直に言うと、最初はコーチングに否定的だったんですよね(笑)自分で考えればよいと思っていたし、言葉を選ばずに言うと、宗教チックな思想だと偏見を持っていました。ですが、その辺りも笹子がうまくコーディネートしてくれて。当社より規模の大きい会社のエグゼクティブに対してコーチングを担当されているコーチと出会い、、実務での課題を軸にコーチングしていただき、私自身の内省が進んだのは非常によかったです。――執行役員やマネジメントをする立場として、どのようにコーチングを活用しようと思われましたか?副島さん:意思決定の一助にしたいと考えました。ここ数年、答えのない意思決定をする機会が非常に増えていて。組織の状況やいろいろな情報があるなかで、最後は自分の価値観だったり、経営の大局観が必要になってくると痛感することが多々ありました。素晴らしい会社が山ほどあるなかで、上位レイヤーの方々がどんな意思決定のプロセスを踏んでいるのか、コーチングを通して学びたいと考えたんです。さらに、自身や会社の至らない部分をメタ認知したい考えもありました。私は、謙虚さを失ったら負けだと常々思っていまして。上に行けば行くほど、人は頑固になる。レバレジーズは若手が多い会社なので、客観性をしっかり持って地に足をつけてやっていくために、自分自身や会社のメタ認知が必要だと考えました。――メタ認知にアンテナを立てられるのは、どうしてでしょうか?副島さん:失敗した経験が山ほどあるからです。大きな失敗を振り返ると、油断していたり、謙虚さを失っていたと感じます。また、適切なタイミングでフィードバックをくださる上司が少なくなったことも理由の1つです。尊敬する先輩たちは今もいますが、自分の役職が上がって対等な立場で接してくださるので、会社のなかでフィードバックをくれる人が少なくなってしまったんですよね。また、当社が既にある市場に後発で入って上位になることがあるのですが、それはつまり他の会社も同様に成功する機会があるということだと思います。ということは、常に競合や市場がどうなってるのかを把握して、自社に対してメタ認知して動くことが大事だと常々思っています。――導入担当者として、ZaPASSを選んでいただいた決め手を教えてください。笹子さん:1つ目は、コーチの層の幅広さです。たとえば、「海外事業の方は、海外赴任経験があるコーチがよい」とか、「大きな組織をマネジメントしている方なので、近い経験がある方がよい」といった、弊社の要求をもとに柔軟に調整いただいた部分はとても魅力に感じました。2つ目は、ZaPASS代表の足立様の考えに共感したからです。私は正直、社外にコーチングをしていただくことにデメリットな部分があると考えていたんですよね。社外の方にキャリアの相談をすることで、退職や転職をする方が増えるのではないかと不安に感じていました。でも、足立様が登壇されたセミナーで、「コーチングを受けたことで離職が増えるわけではない。上位役職者は内省をして、いろんな視点で見られることが大事ですよね」と話をされていて。素敵な考え方だなと思い、ZaPASSさんにお願いしようと決めました。スキルセットが言語化され、自分の意思決定に自信を持てるように――副島さんは、コーチングを受けてどのような変化がありましたか?副島さん:当初は自分の価値観で決めることに迷いがありましたが、会社の価値観がある前提で、自分の価値観に従って動いていいんだと思えるようになりました。そこがクリアになったのは、私にとって大きかったです。きっとコーチングを受ける前は、目の前の課題における正しい答えを探していたんだと思います。レバレジーズより大きい会社はたくさんあるから、誰かしらの先人たちがいて、ある程度定量で合理的に決められる答えがあるだろうと思っていました。コーチングが進むにつれて、「自分がこの役割を任せられてるんだから、自分が自信を持ってやればいい。ミスをしたら自分で尻拭いすればいい」という覚悟感がさらに強くなったと感じます。――具体的にどのようなテーマを扱いましたか?副島さん:1つは、若手主体で新規事業に取り組む、かなりチャレンジングな組織体制の部署のマネジメントについて扱いました。私の力不足もあり、当初は芳しくない状況だったんですよね。その状況に対して、どこまで自分が入るべきか、部下に任せるべきかを整理させていただき、上期だけでも本当に見違えるようになりました。定性面でも定量面でも、強い組織になりましたね。もう1つの活用テーマは、私自身のスキルセットについてです。私はかなり幅広い意思決定をすることが多く、必要なスキルセットを言語化することが難しいと感じていました。そこに対してコーチからは、「こんなスキルセットが必要で、そのスキルセットはそれぞれ段階的にこんな感じですよね。副島さんはこのレベルにあるので、レベルをもう1個上げるために、この1ヶ月どんなテーマで取り組んでいきましょうか?」と、丁寧に言語化をして導いてくださいました。そのおかげで、スキルセットの言語化や能力開発が大きく進んだ印象があります。――渡辺コーチとの相性はいかがでしょうか?副島さん:相性は非常によかったと思います。まず、マネジメントの意思決定のタイプが似ていました。私は常に合目的的であるべきだというスタンスです。なので、絶対に譲ってはいけないこと以外は物事が上手くいくのであれば、多少譲ってもいいと思うタイプ。そこがコーチと似ていて、やりやすかったです。セッションの中で渡辺コーチから言われて1番心に残ってるのは、「考えずに喋ってもらっていい」と言ってもらったことです。仕事では要点を整理して簡潔に話す必要があるので、それを一切考えずに喋れるのは、非常にリラックスできるし、思考の整理、体型化につながるので、面白いアプローチだなと思いました。さらに、エグゼクティブの方々とのセッション経験の知見をいただけたのもありがたかったですね。渡辺コーチからは、「こういう規模の企業のエグゼクティブの方々は、こういう風な意思決定をされてますよ」と客観的な知見をシェアしてくださり、その上で自分の意思決定を後押しする関わりをしていただきました。以前にコーチング研修を受けていた頃は、コーチがひたすら話を聴いて”待つ”イメージが強かったですが、受ける側になってコーチのスタイルも多種多様なんだなと感じました。渡辺コーチには全体の3割くらいの割合で具体的なフィードバックをしていただいたので、そのバランスも私としては非常にありがたかったなと思います。社外の視点を取り入れて、上位役職者のパフォーマンスを最大まで引き上げる――人材開発の視点から見て、今回の導入はいかがでしたか?笹子さん:社内では実現できなかった、新たな気づきがあったという声があがっています。普段から上司との1on1や、希望があれば斜め上の上司に相談する機会を設けていますが、やはりレバレジーズの観点で止まってしまう。そこを、社外の方だからこそ違う観点をもらえたり、社外の方だからこそ話せる内容もあったようなので、私としても導入してよかったと感じています。私が1番怖かったのは、やはり離職だったんですよね。コーチングの導入によって大量に退職者が出たとなれば、制度を入れた側に責任があるなと不安でした。でも、コーチングがきっかけで辞めようと思ったという話は、今まで聞いたことがないです。むしろ、「将来こういう状態になりたいからこそ、今は自分はこれをやった方がいいんだ。だからこの能力をつけた方がいい」と、今の組織でやれることに視点を向ける方が多いです。――ZaPASSのサポートについてはいかがでしたか?笹子さん:毎週リアルタイムで実施状況が確認できるので、満足度の高さを知れたり、どんな気づきがあったのか進捗を把握できたのは、すごく良かったです。研修やコーチングにあまり前向きではなかった役職者の満足度も高く、導入して本当に良かったなと思っています。「人生の一部を、レバレジーズで過ごせて良かった」と思ってもらえる組織へ――今後の組織としての展望を教えてください。笹子さん:抜擢文化や、自由と責任の文化を浸透させていきつつ、働くことを楽しみ、成長したいと思うメンバーを増やしていきたいと思っています。その文化のメカニズムを、レバレジーズが作り、他の企業さんに伝播させていく。そうやって「顧客の創造を通じて関係者全員の幸福を追求し、各個人の成長を促す」という理念を広げ、社会課題の解決をしていきたいです。やはり仕事をする上で、挫折するときや、成長を実感できないときはあると思います。そのとき、メタ認知力を高めたり、新たな気づきを得て理想への一歩を踏み出してもらう。そのためにゆくゆくはコーチングを全社に広げていきたいと思っています。副島さん:「人生の一部を、レバレジーズで過ごせて良かった」と思ってもらえる組織を作っていきたいです。しんどいことや挫折を感じる状況でも、顧客や組織のことは好きで、会社内では上司、同僚、部下と一緒に仕事することを楽しいと思える文化がある。だからこそ、目の前の顧客に全力で貢献できるし、しんどいことでも一緒に乗り越えられる力が生まれると思っています。当社は、仕事や顧客への貢献を通じて成長しようとする思想が強い会社です。その期間が人生において最も楽しく、最も成長を感じられて、人生のハイライトになる。そんな組織を作っていきたいと常々思っています。[取材] 藤田直樹 [文] 橋野貴洋 [撮影] 伊藤圭--------◾️【法人でのコーチング活用に興味がある方はこちら】▼法人向けコーチングサービス『ZaPASS for Enterprise』・1on1コーチングプログラムhttps://zapass.co/business-coaching・コーチング研修プログラムhttps://zapass.co/business-coaching/training▼資料請求フォームhttps://zapass.co/business-coaching/request▼その他の法人でのコーチング活用事例https://zapass.co/blog/tag/case-business--------◾️