2021年の7月から約2年、月1回のコーチングセッションを継続して実施している株式会社Rdesign factory 代表の川俣沙織 さんと根本 ディーコン 雅子コーチ。本記事は、これまでのセッションの様子を振り返り、記事化したものです。長期間にわたるコーチングだからこそ得られるものをご紹介いたします。本文中ではコーチがクライアントの情報を開示していることがありますが、守秘義務契約の前提の上、この取材に限ってクライアントから情報を開示、公開許可がでているもののみ、記事にしています。本記事は根本さんがコーチとして聞き手となり、川俣さんにお話を聴く形で進行します。1年10ヶ月かけて、何十、何百ものメンタルブロックを一つずつ外した根本さん ――今日は振り返りセッションです。コーチングをスタートしたのが2021年の7月なので、ちょうど2年ほどになりますね。どんな変化がありましたか?大げさかもしれませんが、人生がまるごと変わってしまいました。初めてお会いしたのは、会社を法人化して約1年後くらいの時期。組織を離れ、独立して仕事をするには、自分を宣伝していかないといけないのに、ブログ記事がどうしても書けなかったんです。クライアントのための記事ならいくらでも書けるのに、なぜか自分のことは書けない。苦しい状況で。でも、最近になり、ようやく自分のブログが書けるようになったんです。それまでは月に1本も書けなかったのに、ストッパーが外れたように、急にたくさん書けるようになりました。今年の4月には3000文字以上の記事を10本、5月はまだ中旬ですが、6本も書きました。「やっと、ここまでこられたというか」本当にうれしいです。書こうと思えばきっと何でも書けたと思うのですが、心にかかっている何十、何百ものメンタルブロックを一つずつ外してきた結果、ようやくここに辿り着けたと認識しています。 「人から選ばれたがっている自分」無意識にあったメンタルブロックに気づく根本さん ――たとえば、どのようなメンタルブロックがあったのでしょう?「人から選ばれたがっている自分」ですね。私は割と自分の意見がはっきりしているので、「自分で自分のことを考えて、選び取って毎日がある」という認識で過ごしてきたんです。でも、実は選んでいなかった。たとえば、子どもの頃から「女の子に生まれたからには、選ばれることが幸せ」というバイアスが無意識に刷り込まれすぎていたように思います。意識していなかっただけに、本当にショックでした。選ばれるのを待っている自分がいることすら、知らなかったわけですよね。。自分で選んできたつもりだったのに、フリーランスになって改めて「自分は人から指名される仕事をしよう」という想いが無意識にあったと気づいたんです。「仕事を依頼され、自分が選ばれること」=「自分を承認してもらうこと」=正解気づかないうちに、ずっと紹介で依頼された仕事を続けてきたのですが、途中から「あれ?なんか違うぞ」と気がついてきて。「選ばれることは、私にとって本当は大切なことじゃなかった」と気がついて、どうしたらいいのかわからなくなり、混乱しました。根本さん ――ショックなお気持ちが強かったのですね。でも、そこからが大きなトランスフォーメーションの始まりになりましたね。「何のために“在る”と幸せか」究極の問いに向き合い、本当の自分自身に出会えた根本さん ――「川俣さんにとって、人に選ばれることは大切ではない」と気づき、変化していった経緯はどんなものでしたか?それまでの私は、新卒の頃からやりたいことが明確で、希望する職業(編集者・Webディレクター)に就けていました。思った通りに生きてこられているんだから、どんなに忙しくても、嫌なことがあっても、「まぁいいか」と思って仕事をしてきました。そして、その気持ちを持ったまま独立したら「ちょっと違う」と感じるようになって。どんな仕事でもいいわけじゃない。わざわざリスクを取って起業したのは、なんでも引き受けるためじゃない。「私って誰なんだろう」「何がしたくてここにいて、何をすると幸せなのか」「どう在りたいのか」。今までも、その問いを“考えてきたつもり”でした。でも、コーチングを受けて、別のレイヤーで考えられるようになっていったんです。根本さん ――多くの方は、自分自身の“在り方”に向き合わなくても、生きていけます。でも、川俣さんは、“在り方”を発見していかれたんですね。そうですね。自分の名前で自分の原稿を書けなかったのも、まさに“在り方”に理由がありました。以前の私自身の在り方として、無意識では「仕事をしていて、選ばれていればOK」だったのだと思います。会社員時代は何も疑問に思わず、それでいいと思っている自分がいて。でも、根本さんのコーチングを受けるなかで、さらに考えが深まっていったんです。・本当は何がしたいのか・本当に何が嫌なのか・どんな生き方を望んでいるのか・可否はともかく実現したいことは何か自分の原稿を書く理由を考えたとき「誰のため・何のため」という大義名分はいくらでも思いつきました。でも、大義名分じゃない「自分の心の行き先」や「在り方」の軸が決まっていない。だから、ずっと書けなかったんですよね。会社員時代は、会社・雑誌の編集方針に沿って記事を書いていました。ただ、独立してからは、自分自身のために記事を書くには、誰のために?なんのために?が必要になってきました。根本さん ――「何のために“在る”と幸せか」という究極の問いに対する答えが、セッションを通じて見えてきた瞬間がありましたよね!ありましたね。あのときは、本当に感動しました!根本さん ――聞いている私も感動しました。「自分自身に出会う」って感動しますよね。強い意志と目的で働いてきたのに、「私のなかには何もなかったんだ」と知ったときは、ショックで⋯⋯。会社員としての信条は持っていましたが、それを外した時に何かが足りないと思ったんです。でも、何が足りていないかもわからなかった。それが根本さんにお会いする前の私です。根本さん ――「どう在ると幸せなのか?」が見えてきた状態になると、お仕事の在り方も随分変わりましたよね。すごく変わりました。外から見たら、やっている仕事は何も変わっていないのですが、自分自身が働く大義名分が根本から変わり、全く違う働き方になっています。根本さん ――もしコーチングがなかったら、どんな感情で過ごされていたと思いますか?どうなっていたでしょう。たぶん、「選ばれること」を選び続けていて、やりたくない仕事も「選ばれたからには」と自分にやりたいと思い込ませていたと思います。根本さん ――やりたくない仕事をやり続けていたら、どうなっていたと思いますか?コーチングを受けず、やりたくない仕事を続けていたら、今もすごく忙しいし、休む暇もなかったと思います。その状態は無意識に私が求めていた「選ばれた!=ご褒美」と捉え続けていたのではないでしょうか。「何か変だな」という違和感がずっとあると思います。その気持ちを無視してさらに仕事を続けていたら、「会社員のほうが楽だから、会社員に戻ろう」と考えていたと思います。当時は1人で働くことの大変さをこんなふうに感じていました。・責任を追うのは自分一人・忙しすぎる・でも仕事が途切れると怖いから、休めないどんな仕事でも我慢して働くくらいなら、会社員で9時〜5時で働いていた方が楽なんじゃないかな、と。コーチングセッションを通じて、“自分全体”を見る機会が得られた根本さん ――川俣さんの変化に影響を及ぼしたコーチング。ご自身との関わりは、どんなものでしたか?コーチングをスタートしてから、3つの領域で変化を感じています。(1)振り返りの習慣化(2)広い視野・視点の獲得(3)鏡としてのコーチング「振り返り」の習慣が身についたことは、大きかったですね。元々私は取材をする仕事をしているので、メモ魔なんです。いつでもどこでも取っていて、コーチングセッションも毎回メモを取っています。自分で取ったメモを見て振り返っていたのですが、あるとき「これって振り返りじゃなくて、エンターテイメントとして楽しんでいるだけでは」と気づいたんです。読み返して楽しんでるなって。それに気づいてからは、根本さんとセッションで月に1回お話をさせていただくことで、俯瞰して自分を見られるようになっていきました。先月の自分がしたかったことはこれで、今月の私はこういうふうに動いたんだと、自分の1ヵ月を俯瞰して見られる機会を得られたんです。私にとって「革命的」な出来事でしたね。セッションでは、根本さんの視点でもう一度自分を見直して、過去・現在・未来を比較していきます。そうすると、いったん、自分から切り離して自分を見られるので、エンターテイメントではない“振り返り”ができるようになりました。1ヵ月に1度ではなく、もう少し細かい単位で振り返りをしたくなり、一人で振り返りをしたときがありました。でも、上手くいかなくて。コーチング後に、目標設定と目標を達成するためのタスクへの落とし込みをやりたかったのですが、自分一人でやり続けるのは、難しかったです。そんなとき、ZaPASSジャーナリングのサービスを知りました。週1回のZaPASSジャーナリングに参加し続けたら、自分が何をしたかったのかがより明確になったと感じています。目標と1週間のタスク、実際にやったことを振り返ると、「だるいなぁ」と思ったときの自分のなだめ方も上手くなりました。根本さん ――2つ目の「広い視野・視点の獲得」はどんな関わりですか?いろいろな視点、広い視野から物事を見られるようになっていきました。理由はわからないのですが、セッションを続けていくうちに、自分の視点や視野が広がっていったんですよね。前からしか見えなかったものが、縦、横、上、下など、色々な視点で見ることができるようになって。さらに、今、自分がいる場所の高さや広がりもみることができるようになってきました。視野が広がりましたね。日常を振り返ってみても、頭の中で理解して、「これやった方がいいに決まってるよね。だって〇〇で身体にいいから」と理屈でやりたがっていたものがいくつもあって。10年以上前から習慣にしたいと思っていた、呼吸・瞑想・ストレッチもついに習慣化できたんです。コーチングセッションを通じて、“自分全体”を見る機会をもらい、頭ではなく全体として理解できるようになりました。結果的に身体をいろんな形でバランスを取りたくなって、ずっと続けたいと思っていた呼吸・瞑想・ストレッチが自然とできるようになったんだと思います。根本さん ――頭で理解していても行動に移せないことって、人生では多くありますよね。川俣さんは、コーチングを通じて、ご自身を俯瞰できるようになり、頭だけじゃなくて、感覚でも理解され、心でも腹落ちした。だから、行動に変化が起きたと仰っているようにも、聞こえました。本当におっしゃるとおりです。根本さん ――川俣さんの大きな変化がなぜ生じたのか?私はコーチングは“科学である”と捉えているんですよね。コーチングと変化の間はブラックボックスじゃなくて、原理や構造があると考えていて。頭の中で理解できていても行動できなかったことが、感覚で理解したら、自然に行動できるようになる。脳の中で変化が生じたから、行動に違いが起きている。そんな風に捉えています。3つ目の「鏡としてのコーチング」どんな関わりですか?コーチングには、鏡としての関わりもあると感じています。コーチが私の内側に寄り添って、客観的に事実を整理してくださって、「あなたがやりたいことはこれでしたか?」と問いかけてくれますよね。私の言葉を整理して問いかけてくださるので、納得感があるはずなのに「違うんだけれどなぁ」と思う自分がいたり⋯⋯。「自分がやりたいことは、これだった」とか「本当はすごく嫌なこと」って、わかっているようで、本当はわかっていなかったんだなと思いました。コーチは鏡になってくれるだけでなく、気づきもたくさん与えてくれるので、私にとってなくてはならない存在になっています。“10年後の自分”が変化。セッションを通じてつながった過去と今。未来に向けて根本さん ――セッション開始前に描いていた10年後と、いま描いている10年後の違いはありますか?全然違います。自分が働いた業界や職業に対するこだわりや熱意は、会社員を辞めたタイミングで卒業したと思っていました。セッションを通じて、少しずつ見えてきた本当の自分。心の底からやりたいこと。これらは、「卒業したと思っていたものと繋がるためにあった」と思えるようになりました。卒業じゃなくて、出発点でありゴールでもあると気づいたんです。私にとって、すごく大きな発見だったので、驚いて声が出ませんでしたね。根本さん ――コーチングを受けていると、人生が将棋倒しのように見えてくる瞬間があるという人がいらっしゃいます。まさにその瞬間ですよね。将棋倒しはまさにぴったりの表現です。未来に対して、進捗している感じがしています。1年間継続して、突然視界が開けてきた。信じてやり続けることが必要根本さん ――コーチングを受けたことない人へ伝えたいことはありますか?悩んだり、どうしようと思っている人は、「まず1回コーチと話してみたらどうかな」と思います。自分で自分をわかっているつもりだけど、実はわかっていないということがよくわかるので。どんな働き方をしたい?このままでいいのかな?自分が人生を通じてやりたいことって何だろう?根源的な問いを考える瞬間って、どんな方にもきっとあると思うんです。そういう時に、友達でも、先輩でも、家族でもない、プロのコーチと話すのは、こんなにも視点が違うのかと思いますし、近距離でしか見えていないものが、前後左右上下過去現在未来を俯瞰してくまなく見られる。そんな驚きと気づきがあると思うんです。でも、これは体験してみないとわからないし、「コーチングは1回ではわからない」と思いますね。根本さん ――ありがとうございます。1回ではわからないものですか?3回目ぐらいまでは、「自分が何したいのか」がピンとこなかったんです。当時は、自分の頭の中でモヤモヤしてることがすごくたくさんあったので、それを話す場があるのがとても大切でした。救いの場でもあったんです。「なぜ、私はあのことに、そんなにこだわってるんだろう」と自分がもっているこだわりだったり、抱えているモヤモヤの意味がわからなすぎて。でも、1年経ったある日、突然、「こだわりやモヤモヤが何なのか」がわかったんです。最初の3回で話していたことが、ここに繋がるのかとわかって、本当にビックリして。だからこそ、腹落ちする瞬間はすぐには来ないんだ、と。私のなかには、すぐに目に見える結果がなくても、「絶対に何か話さなきゃいけない」という想いがずっとありました。あと、根本さんと話していくなかで、視界の透明度がどんどん上がってくのがわかったんです。その変化も、セッション開始から半年ぐらいからしかわかりませんでした。突然、音を立てて視界が開け始めたのは、やっぱり1年経ってからでしたね。全ての新しい扉がばばばばば! と立ち始めて、1個ずつ音を立てて開いていった感じがしています。気づいたら違う国にいました。頭の扉を開く鍵は、どこにあるかわからない。自分では開けられないので、開けてもらうには、少し時間が必要かなと思います。信じてやり続けることが必要だと思います。根本さん ――そして、新しい国に行ったら、新たなステージ、新たな世界が待ってますよね。そうですね。やっと開けたかった扉を、ついに先月開けられるようになりました。開いたら開いたで、また新しい壁が出てきたので、ステージが変わって、違う道、違う扉を開けていくんだと思っています。本当に「人の心の在り方って、こんなにも変わるのか」というくらい、変わりましたね。[文]平谷愛 [編集]大久保亮佑🔳ジャーナリングについて興味がある方はこちらZaPASSでは週に1回エグゼクティブコーチが内省のための問いをオンラインでご提供するサービス「ZaPASSジャーナリング」を提供しております。内省習慣を身に付けたい方や、強制的に毎週の振り返りの機会を設けたい方は是非こちらからお申し込みください。https://zapass.co/journaling🔳コーチングについて興味がある方はこちらZaPASSでは体験セッション前の無料の事前面談にてコーチングの活用方法やテーマを相談することができます。コーチングを学んだコーチング学習済みで試験に合格した認定メンバーが面談させていただきますので、是非無料の面談をお申し込みください。https://zapass.co/coaching