【課題・導入背景】・360度評価の結果を踏まえて、マネージャーが内省し、改善していくためにコーチを専任させたい・組織拡大のフェーズで、「ティーチング型のマネジメント」だけでなく「コーチング型のマネジメント」も取り入れていきたい【導入内容】・1on1コーチング(経営陣・マネージャー) ※360度評価を基にしたコーチングセッションを実施【成果】・マネージャーがコーチング型のマネジメントの価値を体感し、組織マネジメントに活用・マネージャーの内省と言語化が促され、本質的・長期的思考を深められたブラックボックス化されてきたHR業界の透明化を使命に掲げる株式会社ワンキャリア(以下、ワンキャリア)。「人の数だけ、キャリアをつくる。」をミッションに、HR領域全体をカバーするプラットフォームを作るべく、事業成長・組織拡大に注力しています。多様な人材が参画する中でマネージャー層が「客観的な評価を受けることが大切」と考え、360度評価を導入しました。360度評価を基にしたフィードバックをもらう相手として、社内の役職者、またはZaPASSコーチのいずれかを選択できる制度を策定。コーチからのフィードバックセッションを希望した経営陣・マネージャー層に1on1コーチングを実施しました。組織が急拡大する中で1on1コーチングを導入した経緯について、取締役副社長 執行役員COO兼CHRO 長澤 有紘さんにお話を伺いました。「人の数だけ、キャリアをつくる。」は、事業と組織両方のミッション―― はじめに、ワンキャリアの事業概要について教えてください。ワンキャリアは、「人の数だけ、キャリアをつくる。」をミッションに掲げ、2015年に創業したHR領域の会社です。従業員数は150名程(2023年9月現在)になります。現在、求職者向けに新卒採用メディア『ONE CAREER』と中途採用メディア『ONE CAREER PLUS』、企業の人事部向けの採用クラウド『ONE CAREER CLOUD』を提供しています。“求職者が意思決定しやすいマーケットにしたい。そのために、採用のブラックボックスをオープンにする”この想いを原点に、ワンキャリアは、新卒の就職活動を支援する学生団体からスタートしました。就活生の体験談をベースに、HRマーケットのあらゆるデータを収集し、求職者がいつでも、どこでも、“本当に知りたい”データを見られるようにしています。ワンキャリアのプラットフォームでは、これまで明らかにされていなかった、求職者からの就職活動の体験を中心とした情報を蓄積しています。他の求職者が体験したリアルなデータがあれば、企業と求職者との間のミスマッチが起こりにくくなると考えています。今後は、創業当初から構想していた、HR全体のプラットフォームを展開したいですね。利用してくださるユーザー様、企業様は多様性に溢れています。仕事をしている方であれば、全ての方がユーザー様になり得ると考えています。―― 仕事をしている全ての方が対象となるなら、多様性がありますね。多様なユーザー様の要望に応えるために、ワンキャリアの組織運営で工夫されていることはありますか?当社のサービスの利用者は老若男女問いません。あらゆる方がユーザー様となり得ます。一方で、ワンキャリアの組織は若い男性が中心であるなど、多様性が低いと危機感を抱いた時期が過去にはありました。多様性が担保できないと、長期的には会社の価値が毀損してしまい、グロースできないのではないか、と。そこで、多様なバックグラウンドをもつ人がパフォーマンスを最大限発揮できる組織風土を強めています。「人の数だけ、キャリアをつくる。」というコーポレートミッションに関しても、ユーザー様だけでなく、我々の組織に対しても実現すべきだと考えます。そのため、社内の組織ミッションについてもコーポレートミッションと同じ「人の数だけ、キャリアをつくる。」を掲げ、人に対する投資、強みを伸ばして価値を引き上げることを重視しています。会社として、メンバー一人ひとりのキャリアをつくることに向き合っています。360度評価のフィードバックにコーチングを導入知りたかったのは、“寄り添う”コミュニケーションーー 「マネージャー層が客観的な評価を受けることが大切」という考えから、360度評価を導入されたそうですね。360度評価のフィードバックでコーチングを活用しようと考えた背景を教えてください。組織が急拡大する中で、様々なマネジメント手法を模索していた時期がありました。当社では、優秀なプレイヤーを選抜して管理職に登用しています。そのためか、マネージャーとプレイヤーに求められる資質は異なるのに、マネージャーとしての自分の理解が進まず、自分のスタイルを見いだせない。結果、チームメンバーとの間で摩擦が生じがちな組織体質になっていました。360度評価を導入するにあたり、アンケートの取り方、フィードバックの回収まではイメージができました。ですが、360度評価を基にしたフィードバック場面をイメージしたとき、「見せて終わり」になってしまいそうだと懸念が生じたんです。360度評価を有効に活用するには、マネージャーがその結果を踏まえて内省し、改善していくことが必要です。しかし、それまでのワンキャリアでは、コーチングよりもティーチングに寄ったマネジメントスタイルが主流。360度評価のフィードバックで、マネージャーの内省を促すような寄り添うコミュニケーションを取れるイメージがあまりつきませんでした。そこで、そのフィードバックを、360度評価を材料にしたコーチングに置き換えることで、マネージャーの考えを引き出しながら、内省と改善を促進できるのではと考えました。ーー ZaPASSを導入いただいた背景を教えてください。ZaPASSを選んだ一番の理由は、ビジネスへの理解の深さにありました。在籍コーチのラインナップを見たとき、ビジネスパーソンとしてご活躍されているコーチが多数いらっしゃいました。ワンキャリアは、ビジネスが大好きな社員を多く抱える会社です。ビジネス中心の風土を理解していただけるコーチ陣であれば、コーチングを受ける側として相性が良いと思いました。ーー 実際に導入してみて、どんな変化がありましたか?メリットに感じていることもあれば、教えてください。コーチングを受けたマネージャーの部下から「上司が話を聞いてくれるようになった」との声をよく聞くようになりました。実際にコーチングを利用している人の声を聞くと、満足度も高く、同じコーチから継続セッションを受けている人もいます。コーチングを導入したメリットとしては、2つあると考えています。一つは、コーチングの手法を体験を通じて学べたこと、もう一つは、内省と言語化をサポートしてもらえることです。私自身も360度評価のフィードバックでコーチングを受けました。コーチから問いを受け取り、答えを出していくプロセスは、マネジメントに応用が利くと感じました。コーチング型マネジメントの手法を学ぶ観点でも、自らコーチングを体験できたのは非常によかったです。マネージャー陣も、コーチングを受けながら、その手法に興味を持ち、メンバーとコミュニケーションを取っていくうえでの重要な学びを得ています。社内では、新任マネージャーが自分の考えをメンバーに押しつけてしまうことがよくあるんです。自分の成功体験を教え込むことへの対応策として、コーチングのメソッドは上手く効いていると思います。もう一つのメリットとしては、内省と言語化のサポートです。内省が不得意な人は、コーチングを受けることで、頭の中でもやもやしていたことを言葉にする体験をしていると思います。また、社内だと理解してもらえなかったり、意見を押しつけられてしまう場面でも、社外コーチならフラットに聞き、頭の中を整理してもらえる。整理すると、より深い思考へと到達できます。コーチングは我々のコアバリューの一つ「本質的・長期的思考」にも寄与していますね。ーーそのほかに、 定量面・定性面での変化はありますか?定量面では、エンゲージメントサーベイでポイントが上昇した項目がありました。「職務上の支援」「自己成長への支援」です。それぞれ昨年と比べ、3〜4ポイント上昇しています。定性面では、私自身も「コーチングを受けてから、より相談しやすくなった」と言われています。他にも、コーチングを受けたマネージャー陣から、「他者と話すことで、心理的に発散できた」「自分で内省し、思考を深めてみようと思った」といった声が上がっています。一人ひとりが力を発揮する、健康な組織に。マネジメント層全員にコーチングを身につけて欲しいーー ワンキャリアの今後の展望について、教えてください。HR全体をカバーできるプラットフォームを作りたいと考えています。この目標には大きな価値がありますが、難しい課題も多く存在します。150人から300人、1000人と組織の拡大を目指していくなかで、今は組織をしっかり作っていくフェーズだと捉えています。組織に投資し、拡大に向けて着実に準備をしなければいけない。危機感を持っているからこそ、この夏に副社長の私がCHROも兼任する決定を下しました。採用した人材を育成しながら、健康な組織を作っていく。メンバーに「ワンキャリアで働いていてよかった」と思ってもらうために、“人の数だけ、キャリアをつくる。”を、事業でも組織でも本気で実現していきます。ーー 今後、コーチングをどのように活用していきますか?ミッション達成に向けて、全員が力を発揮できる組織になるために、コーチングのアプローチを活用していきたいです。今の組織フェーズにおいては、メンバーに会社のミッションを自分ごと化してもらうことが大切だと考えています。個人のなかにある想いを引き出した上で、「あなたの思う価値って、会社の目指す目標のこの部分と繋がっているよね」と、納得感を持って働いてもらえるようなサポートをしていく。そのためにも、マネジメントに関わる全ての人に、コーチングの手法や考え方を身につけてほしいですね。[取材]足立愛樹 [文]平谷愛 [編集]栗林杏子 [撮影] 伊藤圭--------◾️【法人でのコーチング活用に興味がある方はこちら】▼法人向けコーチングサービス『ZaPASS for Enterprise』・1on1コーチングプログラムhttps://zapass.co/business-coaching・コーチング研修プログラムhttps://zapass.co/business-coaching/training▼資料請求フォームhttps://zapass.co/business-coaching/request▼その他の法人でのコーチング活用事例https://zapass.co/blog/tag/case-business--------◾️