自分自身について、もっと深く知りたいと思ったことはありませんか?自己理解を深めることは、良いキャリアや人間関係を構築するうえでとても大切です。この記事では、自己理解を進めるにあたっての具体的なステップや注意点を紹介しています。気づかないうちに蓋をしてしまっている、新しい自分を見つけ出すヒントについて、ZaPASS登録コーチである梅村コーチに伺いました。※コーチとの体験セッションで自己理解を深めてみませんか?自己理解とは?まず自己理解とは、他者が知っている自分も含めて自分のことを知ることです。自分が知っている自分と、他者が知っている自分は異なるからです。コーチングで、クライアントが自己理解を深めてもらうために使われるのが「ジョハリの窓」です。ジョハリの窓は、以下の4つに分かれます。コーチングでは、ジョハリの窓を用いて「自分しか知り得ない自分」や「自分も他者も知らない自分」を知っていこうという話をクライアントに対してします。これらの自分は、必ずしも考えて出てくるとは限りません。何気ないときにふっと出てくる場合もあります。ですから自己分析した結果、すぐに出てこなくても焦る必要はありません。少し考えただけで満足できるレベルに自己理解できる人であれば、そもそもコーチングは必要ないのですから。逆になかなかうまくいかないということが面白いので焦らずじっくり楽しんでいきましょうよ、とクライアントの方にも伝えようにしています。状況・モードの違いによって初めて見えてくる「自分」もいる自己理解は、コーチとの対話で進む場合もあれば、大きな挑戦をしたり、困難に直面している時の途中で気づく場合もあります。普段のんびりしている時には到底出会えないような、本気モードになったときにしか出てこない「自分」がいることに初めて気づくこともあるのです。同じ人でも、価値基準が現在置かれている状況によって変わることがあります。何か大きなことに挑戦中のときと自宅で安心しているときでは価値基準が異なる場合があるのです。例えば安定的な状況では自由を第一に求めていた人が、生活に切迫した状況下では自由さをかなぐり捨ててお金を何よりも重視することもあります。このように状況によって価値基準は変化するので、意識的に、今自分はこの状況において何を大切にしているのか?ということを丁寧に拾い上げることが自己理解において重要となります。また、クライアントの方と話をしていると「嘘をついているわけではないけど、本当のことを話していない」と感じることが多々あります。そういう時は、表情と口に出した言葉に一貫性がないことが多いです。クライアント自身がそうだと思っている「自分」と実は異なっている「自分」を、鏡のように見せることがコーチの役目だと考えていますので、「顔がこわばっていますね」「ちょっと言い淀んでいましたね」と気づかせることが内省や自己理解を深める手助けすることにつながります。ですからさまざまな場面でその人の姿や言動を照らし、フィードバックするように意識していますコーチは、クライアントに自己理解を深めてもらうために、あえて挑戦的な質問をしたり突っ込んだ質問をしたりすることがあります。感情的になったり、顔色が変わったりしたときに、その指摘をした上で、「なぜ感情的になったのか、顔色が変わったのか」「その感情の変化はどこからきたのか?」について考えてもらうようにしています。そうすることで「自分はそもそもこんな感情を持っていたんだな」「こんなことにも感情的になる怒りを感じるのか」と、認識していなかった自分に気づくことができるのです。(クライアント中にはご自身が今怒っているのかどうかさえ気づいていない人もいるので、本当に興味深いものです。)見たいものしか見ないのは本当の自己理解にはならないコーチングのセッションは、心地よい時間ばかりが流れるとは限りません。向き合うのが少しつらい場面もあるでしょう。むしろ私の経験上、つらくても自分と向き合うことを経た方がその後大きな気づきが得られることが多いです。しかしながら、クライアントの中には、本当の弱い自分を隠そうとする人も少なくありません。人はどうしても、自分が見たいものだけを見ようとする傾向があるのです。コーチはそんなクライアントに寄り添いながら、それでいてアドバイスをしてしまいたい気持ちをグッと堪えながら辛抱強く、クライアントが自身の力で自己理解に至れるように導いていくのです。自己理解を旅にたとえてみましょう。以前に行ったことがある慣れ親しんだお気に入りのリゾート地を訪れて、以前食べておいしかったレストランで前回頼んだのと同じ料理を食べて、帰る。そのような旅もアリかもしれませんが、新しい発見や感動はその旅からは得られることはないでしょう。実際には行ったことがない場所や、一見すると足元がぐちゃぐちゃした、泥だらけの場所もあったりするわけです。そこにも突っ込んでいかないと、自分の盲点となっている部分は見えてこないですし、新しい発見は得られないことでしょう。未知の場所にも行ってみようと決めないと、自分が見知ったところにしかいかないものなのです。もしかしたら「何度も行ったことがあるこのリゾート地こそ、自分の求めていた最高の場所なのだ」という人もいるかもしれません。確かにそうだという人もいるかもしれません。しかしそういう人にその「リゾート地」の話をよくよく詳しく聞いてみると、意外とその人にとって最高の場所ではないということもよくあります。むしろ、実は不満なところがたくさんあるということさえあります。これもまた、自分の心や気持ちに蓋をした結果といえるでしょう。本当は満足していないのに、満足しているふりをしているのかもしれないのです。※ZaPASS コーチングキャリア 理想のキャリアを実現するための無料相談はこちら自己理解と似ている概念自己認知あくまで私の中の定義なのですが、自己理解は、自分についてのさまざまな情報を収集することを通して自分とはどんな人間なのかを深く知ることです。自己認知とは、自分のことをありのままに受け入れることです。自己愛とは少し異なりますが、そのままで良いとありのままの自分を優しく包み込むように良いところも悪いところもそのまま認めるイメージです。自己理解は自分を構成するパーツのことを一つ一つ知っていく中で自分とはどういう人間かについての総合的な理解を深めていくイメージで、自己認知はそのパーツ自体や、パーツを組み合わせてできた全体の自分をそっくりそのまま認め、受け入れるイメージです。自己理解は部分的な情報収集や分析をするところから始まることが多いですが、それだけをしていると改善すべき部分にばかり目が行きがちなのが人の性で、ついついそこを安易に直そうとしがちになるのですが、全体をありのままに受け入れることで、それが重要な自分の一部であることに気づくことができます。全体として必要だからそうなっているのです。人間は無駄なことは何一つやっていないということが私の考えの根底としてあります。部分的な自己理解だけに集中してしまうと、全体のバランスを崩す可能性がありますが、自己認知を取り入れることで全体的なバランスを保つことができます。自己発見自己発見は、自己理解よりも期せずして見つかる要素が強いもので、私がコーチングをする中で好んで使う言葉の一つです。少し普段と違う行動や選択を取ってみたり、間違ってもいいからチャレンジしてみることで、新しい自分を見つけられることがあります。「自己理解をしよう」、「自己分析をしよう」というように意図して自分を知ろうとすると、「こうありたい」という願望が知らず知らずの間に混ざってしまっていたり、「こうあるべき」という思い込みに囚われてしまうことで、自己理解が歪んでしまうことがあります。思い込みに囚われる、自己理解が歪むという話に関連した話をすると、その人の心や頭をほぐし、リフレーミングすることで新たな視点を手に入れ、自己発見を促すことをコーチングの中ではよくしています。※リフレーミング(Reframing)とは、物事の捉え方や視点を変えることで、同じ事象や経験を異なる角度から理解し、新たな意味や解釈を見出す手法です。私の場合は、クライアントの言葉をそのままGoogleドキュメントに文字起こしして、画面に投影しながらコーチングを進行しています。そこで繰り返し出てくる言葉は文字を太くしたりフォントの大きさを変えるなどして強調しています。それを見ながら「この言葉はよく出てきますね」「この言葉はどんな意味で使っていますか?」「この言葉を別の言葉に変えると、どうなりますか?」と問いかけたりしています。たとえば、私のクライアント中には「誰かに頼ることができない」という人が結構いらっしゃるのですが「頼る」という言葉の代わりに、「信頼する」「Win-Winを作る」という言葉にかえてみたところ、そちらは抵抗なくすることができる、という反応がよくあります。そして「頼る」ということにネガティブな感情を持っていた自分を発見し、自己理解を進めることができたというのはよくあることです。このように、自分一人では気づいていないことや、盲点になっていることを、何かの行動のはずみで気づいたり、コーチングでの問いかけを通して気づくことを、自己発見としています。※自分では気付けないことを、プロコーチとの対話で気づいてみませんか?自己理解の必要性やメリット振り返りがしやすい(失敗・成功の原因を特定しやすい)自己理解のメリットは、自分で振り返りをしやすいところです。たとえば、「今日はなんとなくモヤモヤしていたな」と感じたときに、モヤモヤの原因を探るシーンを想定してみましょう。自己理解ができていれば、自分の価値観や大切にしたいことに照らし合わせて、どのようなことが侵害されているかを1つずつぶつけていくことで、何に対してモヤモヤしていたのか、という事に気づくことができます。自己理解が深まると、失敗や成功の原因を特定しやすくなるため、過去の行動や経験から学べるようになります。よくしがちな行動パターンや思考の癖を理解していることで、うまくいかない原因を素早く特定し、それを解消するためのアプローチを取れるのです。思考の癖についてはこちらの記事を参考にしてください。【コーチ監修】思考の癖と認知の歪みとは?代表的なパターンやコーチング等を活用した対処法をご紹介人間関係のコミュニケーションが楽になる自己理解が深まることで、コミュニケーションを取ることが楽になるのもメリットです。たとえば、自己理解を深めることで、自分がどのような言葉を使うのが好きなのかがわかります。私の場合は可能性を広げる言葉を使うのが好きなタイプの人間なので、現実的な言葉や焦点をしぼったり、収束させるような言葉を多用するタイプの人と会話していると、話が噛み合わなくなってきて、そのまま何も調整しないとお互いつらくなってきてしまうことがよくあります。どんなタイプの相手と会話すると相性が良くて、どのようなタイプの相手だとつらくなるのかがわかっていれば、そのタイプの違いに合わせて対応や調整ができるので、モヤモヤしたりイライラしたりすることなく、より良いコミュニケーションへと変えていくことができます。また会話がかみ合わなくて良い結果に終わらなかった場合でも、後からなぜそうなったのかを客観的にみられるようになるのです。そうすると、次回から改善することができるようになるのです。キャリアデザイン・仕事選びに活きる自己理解は、キャリアデザインや仕事選びにも役立ちます。たとえば同じITコンサルティングの会社で、同じようなポジションだったとしても、社風や会社の価値観や大切にしていることは会社ごとにまったく異なります。自分にとって合う・合わないの条件や絶対に譲れないポイントなどを理解できてないと、仕事の選び方を間違えてしまう可能性があるのです。あとから合う・合わないがわかってしまうことほどお互いにとっての不幸はないでしょう。自己理解を深めたうえで面接に望むことで、お互いのマッチング率はぐっと向上するでしょう。自身のキャリアについて考えるにあたっては、まず自己理解からスタートするのが大事なのは、そのためなのです。仕事の成果が出しやすい自己理解が進み、自分を客観視できるようになると、仕事にも良い影響があります。自分の強みを発揮できるかどうかによって、仕事の成果は変わってきます。たとえばビジョンを重視する人なら、業務が完了した時点でのビジョンを明確に描いた上で業務に取り組んだ方が、パフォーマンスを発揮できるイメージはしやすくなるでしょう。また、プロセスを大事にしながらオペレーションを実直に一つ一つ丁寧にやっていくのが好きなタイプであれば、いきなり大きい目標だけを上司から渡されても困ってしまうでしょうから、大きい目標を達成するための具体的なステップを細かく整理してから、順番に取り組んでいくと良いでしょう。自分の特性や強みを知り、それを活かしやすいように一工夫することで、ビジネスでも成果が出しやすくなるのです。※プロコーチとの体験セッションで自己理解を深めてみませんか?自己理解が浅いことのデメリット仕事面:うまくいかなくってくる(なんでうまく行っていないのか本当の意味で分からない)自己理解が浅いと、仕事がうまくいかなくなった場合に、なぜうまくいかないのかが本当の意味でわからなくなる可能性があります。「自分には何も問題ない」と他責思考に陥り、自分を変えないままで周りを責めるような態度でいると、社内でも険悪な雰囲気になりかねません。お互いが苦しくなってしまうので、そうならないためにも自己理解は必要です。もちろん、すべてにおいて自責の念を必要以上に持つ必要はありません。しかし他人は変えることはできないので、、柔軟に自分を変えていける方が結果的に仕事もうまくいく場合が多いです。自己理解は、自らを成長させながら、建設的に仕事していく上でベースとなるものです。自己理解が浅かったり、そもそも理解していなかったりするなど、自分を振り返る習慣がないと、より他人に矛先が向く、他責思考になりやすいのです。仕事のパフォーマンスが落ちる自分はどのような人間なのか、何を知っていて、何がわからないのか。何が得意で何が苦手なのか。何ができていて、何ができていないのか。これらの情報は、自己理解していないと、当たり前ですが相手にも伝えられません。いざ仕事で困ったことが起こったとしても、正しく周りの人間に助けを求めることやアドバイスを求めることができなくなる可能性があります。その結果、本来受けられるはずの適切なアドバイスやサポートを受けることができず、成長できないまま、一人で悶々とすることになるので、仕事のパフォーマンスが落ちていってしまうのです。人間関係に支障をきたす自己理解ができていないと、人間関係にも支障をきたします。たとえば、職場でいつもイライラしている人は周りにいないでしょうか。意外とそういう人に限って、自分がどれほどイライラしているか気付いていないことがあるのです。イライラしている張本人にお話しを聞いてみると「最近、社内の雰囲気が悪くて問題に感じている」というコメントが返って来たのですが、実は全体を見るとその人がイライラしているのが原因だったというケースに遭遇したことがあります。ちなみに、その人とコーチングセッションをしていく中で、ようやく「自分がイライラしていた」ということに気づくことができました(気づいていたけど今まで認めようとしていなかったことに気づけた)このように、本当は自分にも問題の原因があるのに、自己理解ができていない結果、外に原因を求めようとして人間関係のトラブルに発展してしまうということもあるのです。他にも、自分が苦境に立たされたにもかかわらず、忍耐を美徳とすることの弊害なのか、自分の気持ちや感情に蓋をして我慢してしまう人が少なくありません。苦しい思いをしているのに、その苦しみに気付かないふりをしているようにも見えます。これも一種の自己理解不足です。他人から「すごくつらそうだけど大丈夫?」と声をかけられても「大丈夫、大丈夫、元気ですよ」と言ってしまうのですね。そして、どこかでその苦しみが違うところで苛立ちという形で爆発してしまい、人間関係を損ねてしまう。過去のクライアントに、そのような人がいました。その人はコーチングを通じて「実はずっと苦しかったのだ」ということに気づくことができました。そしてそのことに気付いた後は、憑き物が取れたようにすっきりして、苦境を解消する中で行動や言動を見直したことで、周囲の人間関係も元の穏やかなものにすることができたのです。自己理解できないと、トラブルの原因が自分の中にあるということがわからないままになってしまい、ずっと解決しないままとなってしまうのです。納得感のないキャリアになる自己理解ができていないと、キャリアデザインもうまくいきません。納得感のないキャリアを選んでしまったり、あとから「こんなキャリアを歩むはずではなかった」と後悔したりする可能性があります。転職してみて「思っていたのとちょっと違ったかも」と感じた時の受け止め方も、自己理解していた場合と、自己理解しないまま突っ込んでいった場合では、衝撃の差が全然異なります。自己理解できていたら、何か想定外のことがわかっても柔軟に受け止める準備ができており、じゃあどうするか?という次のことを考えやすくなるのです。人間的成長が遅くなる自己理解ができていない人は、人間的な成長が遅い傾向にあります。自己理解ができていない人は、同じミスを繰り返したり、失敗したときに、立ち止まって振り返ろうとせず、ミスや自分の弱いところに向き合うことから逃げ出したりしてしまいます。その結果、失敗から学べず、人間として成長できないのです。先日、あるクライアントの方から面白い話を聞きました。その人は自分が嫌だなと思っていた人や、苦手だなと思っていた人がいたのですが、自己理解が進むことで、自分も同じことをやっていたことに気づけたというのです。それが自己変容を起こすきっかけになりました。自分と同じことをやっている人を嫌って遠ざけることで、自分の嫌な面から目をそむけていたことが、巡り巡ってその人の目標達成を妨げてしまっていたのです。その人は自分の嫌な面に気づいてからすっきりした顔になり、「これから、こう変えていきます」と新しい方針を考えることができました。自分が避けていたものが、まるで大きなブーメランとなって返ってきたようなイメージですが、ブーメランが返って自分にかえって突き刺さることで、その衝撃から初めて自己理解が進むこともあるのです。※プロコーチとの体験セッションで自己理解を深めてみませんか?自己理解を深めるために効果的な方法小さい成功体験やアハ体験を積む自己理解を深めるのにまず大事なのは、自分の生の声とか感情にフォーカスすることです。ただ、それを一人でやるのは難しいかもしれません。おすすめなのは、コーチの力を借りることです。自分の感情の発露・表情の変化・顔色の違い・目の輝きといったものを、コーチはクライアントから読み取ることができます。そしてコーチにその変化を伝えてもらうことを通して、一緒に、どのようなときに心が動くのかをトレースしながら少しずつどのような人間なのかを探求していきます。そして「自分はこんな人間だったのか」ということに気づくことができたという小さな成功体験・アハ体験を積んで、それを原動力に次の好奇心に向かうと、よいループに入りやすいのです。自分のことを全く知らない前提で臨む自己理解を深めるためにもうひとつ大切なのが、固定概念や思い込みを極力なくすことです。結構興味深いのが、「自己理解は進まなくて当たり前」「自分は自分のことが全くわかっていないからこれからたくさんのことを知れる」、くらいのスタンスでいたほうが、かえって自己発見・自己理解が深まることもあります。映画や小説などで、主人公が記憶喪失になって自分の記憶を取り戻していくようなシーンが多くあります。自分もその主人公になった気持ちで「これから自分の記憶の断片を探しに行こう」くらいの勢いで進めた方が、自己理解が深まりやすいのです。衝撃を受ける自分に衝撃を与えることも効果的です。そのためには、普段やらないことをやるのが一番よいでしょう。たとえば延々と自問自答するよりも、飲み屋で隣の席の初めましての人に声をかける方が自己理解が進むことがあります。声をかけようとするそのときの心の葛藤や気持ちの動きを感じとる方が、今まで気づかなかったような自分を知ることにつながることがあります。「今すぐ起業する」というような、難しいことや極端なことをしなければいけないわけではありません。普段とは違う道を通る、普段は食べないデザートを手にとる、最近会っていない人に連絡を取るといった、小さなことでかまわないのです。このように違うことや、ストレッチゾーンへのチャレンジを積み重ね、心の動きや発生した思考を観察・分析することで自己理解が深まります。コーチングを受ける人間は巧妙に嘘をつきます。そして巧妙に自分好みの解釈をします。ですから「あなたが話していることや実際にしていることは、第三者から見るとずれていたり、全然違うように見えているよ」と客観的に伝えてあげる人が必要です。コーチからフィードバックを受けることは、自分をよく知る友人・知人から「(忖度しながら、言葉を選ばれながら)あなたってこうだよね」と言われるのとは、また異なる衝撃があるはずです。友人・知人は、自分のありのままを映してくれる鏡になってくれるとは限りません。多かれ少なかれ、友人・知人なりのフィルターを通してしまいますし、関係性からくる配慮がされた上でのフィードバックが入ってしまいます。しかし優秀なコーチであれば、余計なフィルターがなく鏡としてクライアントに接するので、客観的なフィードバックをすることができるのです。親など年代の違う人に話を聞く「自分」の要素は、小さい頃からのものもあれば、仕事などで後天的に身についたものもあります。前者に関しては、自分の親からフィードバックを受けてみるのもおすすめです。自分について親から言われること、高校や大学の友達から言われること、社会人になってから言われることは全然違います。また、ちょっと難易度が高いかもしれませんが、効果的なのは「あまり仲が良くなかった人」にお願いしてみることです。本当の意味での親友なら、厳しいことも言ってくれるでしょう。しかし少し仲が良いだけであれば、そこまで厳しいことは言わないからです。このように、多様な人からフィードバックをもらうことで、自己理解がぐっと深まります。性格診断を受ける自己理解を深めるための方法として、よく挙がるのが性格診断でしょう。しかし性格診断は、自分がどのような状況や心持ちで受けたかによって結果が変わります。たとえば仕事に追われる日々を過ごしているときに受けるのと、休日にのんびりしたムードで受けるのとでは、選ぶ選択肢がかわり、結果は変わってくるはずです。性格診断も参考としてはよいですが、100%ではありません。状況によって回答結果が変わる可能性があるのは、注意すべき点です。ZaPASSのビジネスパーソン向けパーソナリティ診断である「ZaPASSエゴグラム」も活用してみてください。ZaPASSエゴグラム:https://egogram.zapass.co/egogram定期的に過去読んだ本を読み直す。昔の音楽を聞く。私が自己理解を深めるうえで大切にしているのが、自分が過去に「良いな」と思った本を、定期的に読み返し続けることです。価値観や価値基準が変わった後に同じ本を読むと、本の感じ方が変わります。普段本を読まないという人は、音楽でも良いでしょう。音楽で「昔は全然良いと思えなかった歌詞が、最近心にしみるようになってきた」という経験はないでしょうか。生きていれば、自分の感性や価値基準は変わっていきます。そこを切り口に内省し、自己理解を深めるのはおすすめの方法です。ネガティブな気持ちを拾い上げる私が自己理解を深めるために意識していることがあります。それはネガティブな気持ちを拾い上げることです。私は怒りや悲しみを感じた時、その気持ちをよくメモにとっています。ここで「ポジティブな気持ちをメモした方がよいのでは?」と思った人もいるかもしれません。経験上、ポジティブな気持ちをメモするよりも発見が多いからです。なかなかネガティブな気持ちを分析しようとは思いませんよね。「なぜイライラしたのか」「なぜムカついたのか」といったことをふかぼっていくと、自分の本当の気持ちや価値感が隠れていたりするのです。そこを掘り起こしていくのは、けっこう楽しい作業ですのでおすすめです。怒り、悲しみ、いらだち、妬みといったネガティブな気持ちは、忘れてしまいたいと感じる人も多いでしょう。しかし自分の気持ちに蓋をしているだけでは、自己理解は進みません。ネガティブな気持ちをあえて拾い上げ、真正面から向き合うのが、自己理解のポイントなのです。ネガティブな気持ち自体も大切な自分の一部なのです。※プロコーチとの体験セッションで自己理解を深めてみませんか?自己理解を深める際の注意点時間をかけて少しずつ向き合う自己理解を深める上で注意してほしいことは、時間をかけて少しずつ向き合うことです。苦しさや、モヤッとするあまりに自分と向き合うことから逃げてしまって自己理解を中断すると元も子もありません。自己理解は、一朝一夕でできるものではありません。いきなり根を詰めてストイックに取り組もうとすると、息切れしてしまいます。無理せず、時間をかけて向き合うのがポイントです。安全モードと実際の挑戦モードで発露する自分の特性自己理解には、安全モード・安全地帯でしか出てこない情報と、安全地帯から離れて挑戦した先で発露する情報があります。あえていろいろな状況に身を置いてみることで、自己理解が深まります。自己理解していたつもりでいても、いざ挑戦的な状況におかれたときに、今までの自己理解が役に立たない場合があります。挑戦していない自分、何もしていないときの自分だけを理解しても、あまり意味はありません。意識的に自分をさまざまな状態に置いて考えないと、どうしても断片的な理解になってしまうのが注意点です。「諦め」モードの方が見つかりやすい「私は自分のことなど何もわかっていない」「自分一人では自己理解を深めることができない」という一種の諦めモードの時の方が、自己を理解できることがあります。自分一人でなんとかしようとせずに、時にはコーチなどの他人の力を借りながら、じっくり見つけていくことが大事です。義務的に捉えずエンターテインメント感覚で取り組む自己理解は、決して楽しい作業ではありません。どこか義務的な作業になってしまいがちです。だからこそ「自己発見の旅」のようなエンターテインメント的なイメージを取り入れると良いでしょう。ぜひ好奇心を持ち、わくわくしながら取り組んでみてください。ただし「自分の見たいものだけを見ていないか」という点を、常に忘れないようにしましょう。どうすれば楽しくできるのだろう、自分の見たいもの以外にも目を向けられるのだろうと思った方に、ぜひ検討してほしいのがコーチングです。つらい、逃げ出したい、目を背けたいというときに、そっと背中を押してくれるのがコーチの役割です。と同時に、不思議なことに誰かに面と向かって質問されるとついつい話始めてしまうものです。だからこそコーチングは大切ですし、私自身もコーチの仕事をしていてやりがいを感じます。まとめここまで、自己理解についていろいろ語ってきました。しかし私自身、まだまだ自己理解できていない部分がたくさんあります。コーチでさえ完璧に自己理解できないのですから、皆さんも完璧に自己理解しなければと固執する必要はありません。人生は、毎日が新しい自己発見の連続です。そう思って人生を楽しんでいれば、きっと新しい自分に出会えるはずです。私たちコーチと一緒に、リラックスしながら自己理解の旅に出かけてみませんか。※プロコーチとの体験セッションで自己理解を深めてみませんか?監修者/インタビュイープロフィール梅村 周平氏:ZaPASS プロフェッショナルコーチ東京大学農学部卒業後、らでぃっしゅぼーや株式会社に入社。その後、楽天株式会社で新規事業開発に従事し2021年に個人事業主としてコーチング・コンサルティングサポートを開始。複数企業に参画しながら、新規事業開発、事業企画、人材開発、組織開発の伴走支援を実施。「コーチングをきっかけとした、ひとりひとりの人生のイノベーションの連鎖が、自分らしく生きられる可能性に満ちた社会をつくりあげる」をミッションにかかげながら、人生の転換点(ターニングポイント)を迎えたビジネスパーソンが新しい一歩を踏み出し、行動を積み重ねていくためのコーチングサポートを提供。■関連記事転職相談にキャリアコーチングがおすすめな理由とは?キャリアコーチングの選び方、活用方法をご紹介キャリアコーチングは自己分析に最適!その理由と効果を高めるポイントをご紹介30代のキャリア相談は誰にしたらいい?キャリアコーチングがおすすめの理由をご紹介20代のキャリア相談は誰にしたらいい?キャリアコーチングがおすすめの理由をご紹介キャリアコーチングを学ぶためにおすすめの本をご紹介!メリットや本以外の学習方法も解説キャリアアップとは?転職でキャリアアップさせるための秘訣や注意点をご紹介キャリアプランとは?具体的な作成方法や思いつかない場合の対策をご紹介自分軸とは?自分軸を大切に生きることのメリットや作り方を解説30代が仕事で何がしたいか分からない時はどうしたらいい?解決策をご紹介【コーチ監修】女性のキャリアプランはどう立てる?実現する方法やポイントを解説「3年後・5年後・10年後の自分」とは?キャリアプランの考え方や回答例を紹介【コーチ監修】ロールモデルとは?女性のロールモデルの例や見つけ方をご紹介人生の輪(バランスホイール)とは?書き方やコーチングにおける活用法をご紹介自己理解に役立つライフラインチャートとは?作り方やコーチングにおける活用法をご紹介キャリアコーチングとキャリアコンサルティングの違いは?メリットや向いている人を解説