【課題・導入背景】・プロコーチとのセッションを通して、経営者としてのメタ認知力をあげたい・なかなか日頃は社内外に話しにくいような些細な物事を言語化し、意思決定における思考力の整理がしたい【導入内容】・エグゼクティブ1on1コーチング【成果】・経営における意思決定への一貫性と方向性の整理・良質なコーチング体験における自身が提供するメンタリングメソッドの向上”新産業を創造するエンジンになる”をビジョンに掲げ、法人向け・スタートアップ向けのコンサルティングや新規事業アドバイジングなど起業支援を包括的に行うユニコーンファーム株式会社。今回はZaPASSのエグゼクティブコーチングを3年間継続的に活用いただいている、同社の代表取締役社長、田所雅之さんに、エグゼクティブコーチングの活用背景、活用法、及び経営や組織に与える変化についてお話を伺いました。――御社は、将来的にユニコーン企業を1,000社創造することを目標と掲げ、世の中の様々な課題意識をもった企業・経営者の伴走支援をされています。どのような経営スタイル、組織モデルを構築されているのですか?主に、事業内容としては3つあり、事業会社や大企業の新規事業・イノベーション支援、スタートアップ企業に向けたPMF(プロダクト・マーケット・フィット)支援、最近ではスタートアップ支援者向けのアカデミー、コミュニティ運営などを主としています。我々の一つの信念として、スタートアップや新規事業が次の世界を創るというように考えております。一方で今まで、その部分を誰も体系化したことがない。書籍出版はじめ、企業へのコンサルティングやアドバイジングを通して、直近5年間では国内企業向けに企業の成長支援を行ってきました。今後は、東南アジアやアフリカなどグローバルに向けて、活動を広げていこうと考えております。また、スタートアップ支援者向けのアカデミーはおそらく世界初の取り組みで、いわゆる起業家本人ではなくその支援者、参謀者の方の支援です。スタートアップのボトルネックとなっている部分を解決するために行っています。――田所さんご自身のご経歴をぜひ詳しく教えていただけますでしょうか。実は今までに5社の起業を経験しています。まず最初の2社はスモールビジネス型で、3社目はシリコンバレーでの12年前の起業でした。ただしこれは大失敗し、全財産を失うほどでした。しばらくして日本に帰ってきて、改めて起業をしようと試み、edTECHのスタートアップを起業し、結果的にこれは譲渡しました。このように、スタートアップが世界を牽引して成長していく様子を、グローバルな視点でずっと見てきました。2014から2017年までの5社目は、シリコンバレーのベンチャーキャピタルのパートナーも行いました。――なるほど、連続起業家として多くのご経験をされているのですね。最終的にどのような流れで、今の会社の創業に辿り着いたのでしょうか。自分が日本国外で起業家・投資家として活動してきたことを、そろそろまとめないといけないなとふと気づき、ある時から起業にまつわるメソッドや知見を体系化したスライドを大量に作り始めたんです。それが大変好評で、出版化が決まり、次第にベストセラーになり、創業に結びつきました。「科学的な起業」について体系化し、世界中で大ヒットを起こす――その本について詳しく教えてください。6年前に僕が書いた「起業の科学」という著書です。26万部の発行、5か国語での翻訳版が出版され、入門書も出るなど瞬く間にベストセラーになりました。そして、先日もう一冊著書を出版しました。これはスタートアップアドバイザーアカデミーの元になっているものです。前回は起業家向けだったので、今回は起業家の参謀向けです。――起業家向けではなく、その参謀向けの本を作ることになった理由が気になります。実は、起業家よりもそれを支えるNo.2、No.3を含めた支援者の方が世の中に10倍以上いるんですよ。中小企業診断士やMBAなどの知見は体系化されているが、スタートアップやイノベーションにおけるアドバイザーの知見は体系化されていない。僕は経営者の伴走者として日頃から200人以上の参謀と呼ばれる立場の方を見ているのですが、どうしても我流になってしまい、間違えてしまうことがある。この本は、守破離の「守」が身につくという基準書として捉えていただければと良いかと思います。▼新著書「起業参謀」の戦略書 スタートアップを成功に導く「5つの眼」と23のフレームワーク※2024年1月31日販売メタ認知力を向上させるコーチングのおかげで、思考と行動に一貫性が生まれる――今回、コーチングを活用しようと考えた背景はどのようなものでしたか?以前コーチングを受けていてその良さを知っていて、このタイミングでもっと自己認知、メタ認知をしたいと思ったことがきっかけです。様々なプロジェクトが並行で走っている中で、そもそも一個一個の活動がどういう意味があったのか、自分でそこまで振り返れていなくて。起業家としての信念と活動が紐づいていることはとても重要で、そうでないと、納得感が低いまま腹落ちできず、推進力が落ちてしまいます。自分の信念と活動を結びつけるには、自分が何に惹きつけられるのか、信念を常に言語化する必要があり、当時の事業に取り組む中で、そういう自己認知、メタ認知がもっと必要だと感じていました。ただ、代表は人の話を聞く立場なので、自分の思考を言語化して吐き出す場は日頃はなかなかありません。そこで、コーチングを再開しようと考えました。――経営者がコーチングを受けると、組織にはどう影響があるのでしょうか。組織のメンバーと深い信頼関係を築くことにつながると思います。というのも、コーチングを受けると、「自分のことがよくわかっている人」になれて、言動が行動と一致していくからです。メンバーと僕が信頼関係を築けているのは、僕の言動が一貫していることが1つの理由だと考えていて。言動を一貫させるには、自分についてよく知ること。そうすることで、自分の軸を理解できて、行動にも筋が通ってきます。自己認識が低いと、言動や判断がその場その場で変わってしまって、周りから見ても不可解な感じになってしまう。コーチングでは、自分の中で、いつ、どういう感情が動いたのかリフレクションをして、それが知らない自分だったらそれについて内省します。そうすることで、ジョハリの窓でいう「自分は認知していない窓」を広げ、自分のことをよりよく知ることにつながると考えています。経営者としての自分と個人としての自分。それぞれの目的と「幸福」が明確化される実感――コーチングセッションを受けて印象的だった出来事は?壁に当たっていた頃や、コンフォートゾーンから抜け出すための決断を迫られている頃のセッションは、時にネガティブな思いや不安を吐き出す場面もありましたね。毎回のセッションは同じ流れですが、思考の整理が毎度ながらされていきました。行動する前に思考を変える必要がある。思考を言語化して人に話すと、半ば強制的にやると行動のきっかけになると思います。――その効果について教えてください。ロールごとに自分の行動を振り返るというのをやるんですが、反省点や足りなかった分を考えて洗い出し、言語化したものを自分の中で因数分解できました。自分としてのより行動が明確になりました。毎回、ソートリーダー、サクセスプロデュース、フューチャーインベスター、クオリティプレゼント(今を楽しむ)という軸で振り返りをして、今月はどの要素がよくて足りなくて、ということを確認していきました。――セッションを繰り返していく中で、気づいたことはありますか?事業も私生活もそうですが、「楽しみながら生きるのが大事」ということに気がつきました。僕は昔から未来志向で、人生を楽しむというよりは、目指したい目標と未来のために辛いことがあっても山を登り続けるという生き方だったんですが、自分と内省することで、その瞬間を噛み締めることで得られる喜びを知りました。それはコーチングしないと気づけなかったと思うんです。人間として幸せの総量の基準ができたことで、経営者としてではなく自分が人間としてどこでどう幸せを感じるかを知れました。例えば、今年からメインの事業の他に、YouTubeチャンネルを始めたのですが、これが楽しいのです。コンテンツを通して、さまざまな業界の経営者を繋げていくことは必ずしもお金に直結する訳ではないですが、実はそれだって凄く大事なことです。お金の稼ぎ方も大事だけど、使い方も大事。自分に対して報いる訳ではないですが、自分の人生を充実させるためにたまにはお金を使ってみよう、とも感じるようになりました。――素敵ですね。今回、田所さんが受けていただいたのは1on1のパーソナルコーチングで、コーチとのマッチングにおける部分を弊社から提供しています。実際に、コーチとの相性と感想はいかがでしょうか。担当の岡村コーチは使命感が強く、コーチングをやるために生まれた、といってもおかしくない方で、信頼できる方でした。プロとしての自己研鑽も怠らない。コーチとは、人によって合う合わないがあるのかなという印象ですが、ZaPASSの初回面談のパーソナル診断によって、合うコーチを選んでいただけました。僕は普段からインプットとアウトプットが多いんですが、それはかなりロジカルで、自分をメタ認知して話すことはほとんどないんです。会社で合宿を年に2回やったり、2ヶ月に1回リフレクションをやったりはしますが、代表としての立場なので全てを話せる訳ではないんですよね。そんな中で、岡村コーチのセッションは、発散するように話したあとに、「一言で言うと、どうなりますか」という問いで収束していきます。そうすることによって、自分の価値観や行動をメタ認知できて、自分に染み込んでいく感覚があります。――田所さんにとってのコーチングとはなんでしょうか。言語だけではなく、声のトーンや感情、非言語での部分を総合的に捉えた上でコミュニケーションをするコーチングというものは、AIに置き換えられない価値があると思います。コーチングを受けることで僕自身のメンタリングのメソッドにも磨きがかかってます。コーチングがなかったら、忙しすぎてバーンアウトしてしまったり、取り組みを意味付けできず、「なんでこんなことやってるんだ」となってしまうかもしれません。コーチングが、新しいことにチャレンジしよう、というエネルギーの源泉になっているかもしれませんね。――今後の目標、展望を教えてください。グローバルに活動範囲を広げていきたいと思ってます。人生を面白くさせるために、自分自身が非連続の成長を求めてよりスタートアップ的にチャレンジしていきたいですね。もっと新たな挑戦をして、もっと失敗をして、予想外の成長を目指していきたいです。今までも多くの経験をしてきましたが、知らない世界に飛び込んだり、摩擦はあるかもしれないけど、それを恐れずにいきたい。僕の思考の頭で理解して言語化した後に行動を広げていくので、コーチングによって知能探索をして、行動の回転速度を高めて前に進んでいきたいですね。[取材]足立愛樹 [文]川口ゆり [編集]大門ふみか [撮影] 伊藤圭--------◾️【法人でのコーチング活用に興味がある方はこちら】▼法人向けコーチングサービス『ZaPASS for Enterprise』・1on1コーチングプログラムhttps://zapass.co/business-coaching・コーチング研修プログラムhttps://zapass.co/business-coaching/training▼資料請求フォームhttps://zapass.co/business-coaching/request▼その他の法人でのコーチング活用事例https://zapass.co/blog/tag/case-business--------◾️■関連記事【コーチ監修】メタ認知とは?重要性やトレーニング方法、メタ認知を促すコーチングのアプローチをご紹介