2022年の4月から約1年2ヶ月、月2回のコーチングセッションを継続している宮尾仁実さんと和田 翔コーチ。本記事は、これまでのセッションの様子を振り返り、記事化したものです。長期間にわたるコーチングだからこそ得られるものをご紹介します。本文中ではコーチがクライアントの情報を開示していることがありますが、守秘義務契約の前提の上、この取材に限ってクライアントから情報を開示、公開許可がでているもののみ、記事にしています。本記事は和田さんがコーチとして聞き手となり、宮尾さんにお話を聞く形で進行します。ZaPASSコーチングなら、自分に合った活用方法とコーチが見つかる私には“ぴったり” コーチング+ティーチング和田さん ――今日は振り返りセッションです。コーチングを受け始めて、どれくらいの期間が経ったのか覚えていますか?覚えていないです(笑)。いつから始めたんだろう?でも、1年くらいは経っていますよね。和田さん ――2022年の4月から1年2ヶ月くらい。今日が2023年6月6日だから、その間に25回セッションしていました。結構やっているね。去年の4月は、メンバーのことで悩みまくっていた時期かも⋯⋯。多分、マネージャーになって3年目が始まったころです。そのときは、全くうまくいってなくて。特にメンバーをマネジメントすることに対して「どうしたらいいのか」と悩み、毎週のようにメンバーのことが頭から離れず、泣いちゃっていたかも。和田さん ――結構泣いてたもんね。どんな感じでコーチングに入ってきたんだっけ?マネージャーとして成長しなきゃって思っているけど、成長する機会がない。日々の業務に忙殺されちゃって、自分を振り返る時間もなく⋯⋯。いろいろ調べた結果、コーチングがいいらしいと行きつきました。実は、ZaPASSにたどり着く前、他のコーチ、メンタリングサービス等のトライアルもしていました。そのなかで、和田さんにお会いして「いいな」と感じたので、お願いすることにしたんです。和田さん ――選んでくれてありがとう。ちなみに、他のサービス等もトライアルしたなかで、選んでくれた理由って何かな?他の方もすごくよかったです。でも、自分でコーチングの本を読んでいても「いいんだけど、何かしっくりきてない」って感じがあって。でも、一番最初のセッションだったかな。和田さんにワーッといろいろ話していたら、和田さんが「宮尾さんは、もしかしたら、コーチングに加えて、ティーチングも必要なタイプなのかもね」って言ってくださったんですよ。ティーチングの提案をしてくださった方は和田さんが初めてだったし、その言葉を聞いて「本当にそうだな」と思って。私はコーチングもして欲しいし、ティーチング的な要素、たとえば、自分自身が迷っちゃったり、「こういうことって、どうしたらいいのかな?」「こういう感情になるときってありますか?」とか、コーチの方の経験も聞きたいタイプだったんです。和田さん ――宮尾さんは「社外上司みたいな人がいたらいいな」と言っていたよね。そうですね。「社外上司っぽい感じでお願いします」とお伝えしましたね。自分の上司は大好きではあるんですけど、同じ文化で育ち過ぎてるから、何となく考えることが一緒になっちゃったりすることもあって。別の目線での意見を聞きたかったので、「ティーチングも必要なんだね」って言ってくださって、ぴったりだなと思いました。和田さん ――そうだったんだね。コーチがコーチングだけをするのはコーチ側のエゴだなって思うこともあったりする。宮尾さんにはティーチングが必要な場面もあると思っていて。自分の経験を話した方が良さそうだと思う時は、宮尾さんに許可をとって「自分だったらどうするか話してみるね。」と話していたよね。「この言動は、チームの“ビッグママ”なのか?」なりたい姿を自問して、立ち返れるように 和田さん ――受け始めて1年とちょっとが経ちました。当時、すごく悩んでいたメンバーとの関わりで変化を感じていますか?メンバーのことで悩んじゃう時間は減り、落ち着いてきました。それはすごくよかったなと思っていて。多分、いろんな要因があると思うんですけど、和田さんと話したり、経験を聞かせていただくなかで、メンバーへの考え方、向き合い方が見えてきたんだと思います。先輩や上司に教えてもらった向き合い方以外の視線、捉え方でしたね。和田さん ――宮尾さんもこれやってみたら?と伝えると「やってみます!」と言ってくれるよね。そうですね。ワクワクさせるコミュニケーションを取る、オンライン会議などで画面をオンにしてちゃんと顔を見せるなどはやってみました。リラックスした雰囲気で話すというのもやっていますね。和田さん ――コーチングを初めて9ヶ月くらい、2023年の年明けぐらいにブレイクスルーしたね。和田さんから「あなたって本当は何をしたいの?」って定期的に聞かれて、変わっていきました。最近、“チームのビッグママ”になることがやりたいことだと見えてきました。自分のなかで、この発見はすごく大きくて。ネガティブなモードになると、どんどんマイナス思考のドツボにはまりそうになっちゃうんです。そういうときに「これって本当にビッグママなのか?」「私がなりたい姿と合ってるんだっけ?」と立ち返れるようになってきました。和田さん ――メンバーに対する感覚、いまはどういう風に変わった?以前は、メンバーに厳しい質問をしてしまう自分、その後、そんな質問をしたことを後悔する自分がいました。どっちの自分も嫌いでしたね。今も私の心のなかには、その2つの自分がいます。でも、「厳しい自分も、後悔する自分もいるんだ」と受け入れられ、納得できていて。「メンバーから好かれたい」って思う自分もいるんだって認識できたのはよかったです。今、メンバーに対してどう思ってるかというと、いい意味で、ちょっとだけ力を抜くことができている気がしています。全てを細かくコントロールしようとは思わなかったり、少し長期的な目線で見れるようになってきて。メンバーが「私だったらこうするな」と私の考えと違うことをやっていても、少しは見守ることができるようになったかなと思います。その結果が悪かったとき、「結果はどうだった?」と聞き、メンバー自ら軌道修正するコミュニケーションを取れるようになってきました。和田さん ――ちょっと待てるようになったんだね。ちなみにコーチングを受けてなかったら、どんな風に今日を迎えていたと思う?多分、1年前の自分と同じように、メンバーのことで悩みまくっていたんじゃないかな⋯⋯。「この子ってどう思ってるんだろう?」「この人にどう思われているんだろう?」ばかり考えて。「どんなふうに見られてるか」を気にしながらも、「もっと成果を出してほしい」という気持ちから、相手を否定するコミュニケーションを続けていたと思います。「あなたはどうしたいの?」問い続けられたからこそ、変わっていけた和田さん ――印象的だったコーチングやセッションってあるかな?1番印象に残っているのは、定期的に「あなたはどうしたいの? どう生きていきたいの?」という問いを投げかけてもらったことです。あとは、今の時点で抱えている具体的な悩みを相談したセッション。たとえば、「フィードバック面談の時期なんです。どういう風にフィードバックしたらいいか迷っています」とか。和田さん ――1年前と比べて自分はどう変わった?1年前は、「どうなりたい?」のアンサーが自分の中であんまりなかったんですよね。正直、「どうなりたいの?」って聞かれても、「上司に必要とされる人間になりたい」「会社で評価されたい」「メンバーから好かれたい」とか。そんな答えばっかり。和田さんは「宮尾はそんなことしか言わない」って思ったかもしれないですけど、諦めずに「あなたは何がしたいの?」と定期的に聞き続けてくれましたよね。もちろん、今でも周囲に認められたい気持ちはあります。でも、和田さんに聞き続けてもらえたから、「チームのビッグママになりたい」という立ち返る場所が見つかりました。本質的な問いに向き合うように導いてもらえていて、そこに和田さんとの対話の価値を感じています。和田さん ――そこから結構変わっていったよね。そうですね。以前はメンバーやチームの状況に悩んでいるとき、「メンバーの担当業務を変えよう」「こういうことをやってみよう」とか、とにかくすぐ短絡的に何かしらのアクションをもって解決しようとしていました。上司や同僚に相談しても、状況がよく分かるだけに、問題解決をしようとしてくれたり、「わかる〜。大変だよね」って共感してくれます。そう言ってくれる仲間に恵まれていて、本当にありがたいです。ただ、、悩みの本質だったり、「なぜそれが発生したか」を考えるところまでは至らなくて。和田さんに「本当はどうなんだっけ?」と問われ、もっと深い原因を考えることもあります。また、メンバーの言動の背景には「こういう感情や価値観があるんじゃないか」と導いてもらうこともありますね。コーチングの対話のなかで、本質を考えるきっかけを与えてもらっています。和田さん ――宮尾さんもコーチングを受け慣れてきたよね。いま話してくれたように、最初の頃は問題解決が先行していて、外側に結果を求めて動くことが多かったよね。今は内面の重要性に気づいてきたんだね。ありがとうございます。たしかに、1年通して考えてみたら、コーチングに慣れて変化してきたのかも。問題があるとき、目の前の現象を見て一手を打つのも大事。だけど、その一手がメンバーにとって苦しい状況を生んでしまうこともあるので、結局「いいマネージャーになれていない」って反省もあったり。多分、「ビッグママになる」といった、何かしら大きな方針があると自分は変われるんだと思ったりしています。その場を丸く収めるためのテクニックだけじゃなく、どちらかと言ったら、もうちょっと深く考えないと…と思い始めました。自分を見つめ、新たな視点をもらいながら成長したい和田さん ――宮尾さんのなかで、次の1年はどんな風に過ごせたら最高ですか?新しい課と兼務になって、業務の範囲が増えたんですよね。なので、そこでちゃんと成果を出したいし、結果を出したいなって思っています。マネジメント的な面では、チームの「ビッグママ」になるのが目標ですね。あと、メンバーのモチベーションを上げるコミュニケーションが取れるようになりたいと思っています。一番できてないことだと思ってるので、できるようになれたら、最高だな、と。和田さん ――コーチングの場をどんな時間にすると、次の1年がより豊かになりそうですか?今までのように、社外上司のような関わりをして欲しいです。今後も、色々と教えて貰いたい場面も出てくる気がしています。「私ってどうしたいんだっけ?」という問いや本当は向き合いたくない自分の嫌な側面、普段の生活だと見ない、考えないようにしていることを深掘りする時間に使いたいと思います。和田さん ――コーチングをどんな人におすすめしたいですか?マネジメントするメンバーが増えて、私が丁寧に見てあげられないかもと思っていて、チームを分割したいと思っているんです。なので、新しくチームリーダーになった人がチームや後輩との向き合い方に悩んだりしたら、勧めたいと思います。あと、年上のメンバーも多くて「この先、どういう風に仕事をしていこう」と相談を受けたとき、年下の私からアドバイスをするのが難しいときもあるんです。そんなとき、「コーチングいいよ」って、教えてあげるのもいいのかなって。成長したい、変わりたいなと思っているメンバーに、おすすめしたいってすごく思いました。和田さん ――嬉しい言葉、ありがとうございます。これからも応援しています[文]平谷愛 [編集]栗林杏子ZaPASSコーチングなら、自分に合った活用方法とコーチが見つかる