リーダーのビジョンを目覚めさせ、創造のうねりを呼び起こす。〜120%の人生を生きたい人を応援する〜 #笠松拓也

リーダーのビジョンを目覚めさせ、創造のうねりを呼び起こす。〜120%の人生を生きたい人を応援する〜 #笠松拓也

ZaPASSで活躍するコーチに、コーチになったきっかけやコーチングへの想いを聞く連載。今回は、笠松拓也さんのインタビューです。

笠松拓也|プロフェッショナルコーチ
株式会社 Famille 代表取締役/エグゼクティブコーチ
スタートアップ起業家へエグゼクティブコーチング・採用ブランディング・組織コンサルティング事業を展開している。キャリアとしては、大学時代に写真共有SNSで起業し、その後バイアウト。その後、小中学生を対象とした教育事業を展開し、60名規模の会社経営を行う。事業譲渡後、株式会社パーソルキャリアの採用・組織開発コンサルタントを経て、株式会社ビズリーチの黎明期に参画。急成長するスタートアップのアーリーフェイズを経営人事として推進。2016年に独立。

ビジョンに目覚めて生きる人を増やしたい

ーーコーチングに出会ったきっかけは何ですか?

コーチングに出会ったのは大学時代です。当時、名古屋の大学にいた僕は、「枠から一歩とび出そう」がコンセプトのフリーペーパーを作る学生団体で、代表を務めていました。

フリーペーパーで取り上げるのは、既存の枠組みをとび出した人たち。起業家やアーティスト、NPO代表などお仕事は様々でしたが、印象的だったのはその全員の生き様が輝いていたことです。

「自分もこういう生き方をしたい。こういう生き方を広げていきたい」と強く思いました。

「そのためには、まず取材をする自分たちこそが“才能を活かし輝いていく”生き方を体現していくことが大切。代表として自分は何ができるんだろう?」

そんな思いからマネジメントなどについて調べている中で、コーチングに出会い、さっそく実践し始めました。

メンバー一人ひとりが、何を望み、どんな人生を歩みたいのか。団体の活動のなかでなにを楽しいと感じ、どんなものを得たいのか。対話を進めるにつれ、メンバーそれぞれが、自分のやりたいことやこう在りたいというビジョンに目覚めて、いきいきとし始めて。組織内でもうまく役割分担ができ、指示系統のいらない主体的なチームへと変化しました。

メンバー間の創発的なコミュニケーションから、自然発生的にコトが起こり、展開していく。マネジメントの中で、コーチング的アプローチの価値を知ったとともに、自分自身のビジョンがぼんやり見え始めた出来事でしたね。

この想いがより明確になったのは、3.11の翌日でした。

2011年当時、僕は友人とスマートフォンアプリ・Web開発の事業で学生起業しており、東日本大震災が起きた瞬間は、その友人と新宿のマックにいました。その日に帰ろうと予約していた深夜バスも運休となり、都庁の緊急避難場所へ。連絡手段はほとんど閉じていて、唯一の連絡手段はTwitter。そこには、被災地の様子を心配する人の声があふれていました。

人の中にある「人の力になりたい」という気持ち。その気持ちが、実際に被災地の支援につながるようなことはできないか?

自分たちだからこそ、できることはないか……。友人と話し合って思いついたのが、スマートフォン一つで被災地にメッセージが送ることができ、同時にワンタッチで寄付ができるアプリでした。

しかし、このアイディアは、自分たちだけでは到底実現できない。そこで、寄付アプリのアイデアをTwitterで公開し、「被災地のためになにか行動を起こしたい人は、連絡をください。そして、できたら明日ここに集まってください」と呼びかけました。

深夜、やっと動き出した高速バスに乗って名古屋に帰り、集合場所に指定していたマクドナルドに到着すると、そこには50人近くの人が。そうして集まったメンバーで、アプリの実装に向けて動き出しました。

印象的だったのが、その場にいた全員が誰に言われるでもなく主体的に動いていたこと。開発チームがいて、いつの間にか広報担当のグループもできて、海外への発信をしようと翻訳できる人も来てくれて。「被災地のためになにかしたい」という想いを起点に、それぞれができることに全力で取り組んでいました。

ビジョンに基づいて行動することで人は輝き、自然と物事が創造されていく。アプリ開発での景色を見て、それは確信に変わりました

「ビジョンに目覚め、才能を活かし社会に価値を創造する人を増やしたい」。

これこそが自分自身のビジョンであると体感できた瞬間でした。

静かな絶望。そして決意した「120%妥協のない人生」

ーーコーチングの事業で独立されるまでの経緯を教えてください。

「ビジョンに目覚めて生きる人を増やしたい」と強く願う一方で、その想いの実現方法はずっと悩んでいました。

学生起業した会社を売却後、小中学生を対象とした教育系のスタートアップの代表として経営を担う中でも、「ビジョンに目覚めて生きる人をどこまでも増やすために、まず一番アプローチしなければならない人、コトはなんだろう?」と考え続けていて。たどり着いたのは、「はたらく大人をビジョンに目覚めさせ、輝かせること」でした。

奇しくも、このタイミングで、資本をうけていたオーナー会社のM&Aなどもあり、思い切ってキャリアをリセット・リスタートすることを決断。それまで起業家・経営者の経験しかなかった僕は、マジョリティが抱える「はたらく」の現状を知らなかったため、「まずは、リアルにどっぷりつかろう」と、縁のあったパーソルキャリア(旧インテリジェンス)という人材系の企業に入社しました。

インテリジェンスでは、主に企業の中途採用支援をミッションに様々な業種・職種・レイヤーの方とお仕事をさせていただきました。ただ、自分の役割はあくまでもコンサルティング。「一人ひとりの中にあるビジョンを目覚めさせていきたい」という想いと、採用のマッチングを促すミッションとのギャップを感じ始めていました。

そんな中、まだ今の1/10くらいの規模だったビズリーチの人事のオファーをいただき、「より自分のビジョンに近づけるのでは?」と直感的に思い、転職を決意。そのタイミングで、コーチングも本格的に学び始めました。

人事として会社の組織に関わりながら、社内外問わずコーチングを試してみる日々。人事の仕事にもやりがいを感じる一方で、だんだんと強くなっていったのが、「コーチング事業一本で仕事をしていきたい」という想いでした。

それでも独立へと踏み出す決定的なきっかけはないまま、時間が過ぎていたある日。最終的に、独立のきっかけになったのは、幼い頃から僕にとっての居場所だった祖母の突然の他界でした。

今でも鮮明に覚えているシーンがあります。お通夜が終わった会場に一人残っていたときのこと。祭壇をぼーっと眺めながらふと、祖母はどんな走馬灯を見たのだろう...という思いが湧いてきて。「幸せなものであったらいいな」と願いました。

同時に生まれたのが、「今死んだら、僕はどんな走馬灯を見るんだろう」という問い

その問いから生まれるイメージは、テレビの砂嵐みたいに、粗くて雑多なものでした。それに気づいたとき、静かに絶望したんです。

自分なりに一生懸命に生きてきたつもりなのに、このままじゃ心から満足する走馬灯すら見れない。「このままの生き方では、自分の人生を生きたと言えない」と、独立し自分のビジョンを120%妥協なく生きようと決意しました。

無意識の領域に眠る、本当のビジョンや才能

ーー笠松さんがセッションで大事にされていることは何ですか?

人の無意識領域にアクセスすることです。

コーチングを受けるクライアントさんは、より良い人生を送りたい、より良いビジョンを描きたいと願うひとたち。自分で模索してきたけれど、なぜかうまくいかない。そこに課題を感じています。

その課題を解決する手がかりになるのが、無意識領域に眠る、目指したいビジョンや才能です。無意識領域の深いところまで潜っていくと、知らなかった自分の感情や、抑圧していた記憶や願いがありありと出てきます。そこに、本当のビジョンや才能が隠れているんです。

クライアントさんが無意識領域にアクセスできるように心がけているのは、安心安全な場をつくること。起業家や経営者としての体験や、そのとき感じていた苦しさをシェアすることで当事者として寄り添い、安心して深く自分の中に潜ってもらえるよう心がけています。

僕の専門領域である「催眠療法」のエッセンスを活用することもあります。こういった手法を使うことで、より無意識領域にアクセスしやすい状態をつくれます。

クライアントさんの中に眠っている才能やビジョンを呼び起こし、解放する。セッションでもっとも大切にしている部分です。

リーダーのビジョンを目覚めさせ、創造のうねりを呼び起こす

ーー笠松さんの目指すコーチ像とは?

社会をより良くしたいと願うリーダーのビジョンを目覚めさせ、その「創造」の実現を支援できるコーチでありたいです。

これまでの人生で感じたのは、「圧倒的な価値が創造されている場の中心には、自分のビジョンを120%生きている人がいる」ということ。中心にいる人の生き方が周りに波及して、組織全体の業績にもいい影響を与えていることは明らかでした。

ビジョンを生きるために必要なのは、コーチングを通した「自己発見」「他者信頼」そして「価値創造」だと考えています。

セッションを通して自分のビジョンが明確になることで方向性が定まる。そして、自分のことを理解できた分、他者への深い理解がうまれ、それが信頼の礎となります。自分自身に自分なりのビジョンや才能があるように、相手には相手のビジョンがあり、未来への可能性がある。自分を認めることで相手を心から尊重できるようになり、お互いに強みを活かし合う視点を持てるようになります

こうして、自分も他者も活かせるようになり、結果として大きな価値を創造できるようになるんです。

経営・マネジメントを担う方をサポートする中で、「既存事業を社員に移譲し、自らは新規事業に集中できるようになった」「経営を楽しめるようになった」、といった言葉をいただくことが多く、まさに、コーチングの価値創造サイクルがしっかり回っている状態だと思います。

このように、自らの輝きで価値を創造する人を増やすこと。さらにその人たちが周囲にも影響を与え、ビジョンに目覚めて120%で生きられる人が増えていくこと。そんな世界をつくるために、命を使っていきたいです。

※笠松さんのTwitterはこちら
@TakuyaKasamatsu

[文]大門史果 [編集]青木まりな [撮影] 伊藤圭

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