「本当に大切にしたい価値観に沿って生きる」——“こうあるべき”を溶かしたコーチとの1年半の歩み  #九日裕智 #三橋新

「本当に大切にしたい価値観に沿って生きる」——“こうあるべき”を溶かしたコーチとの1年半の歩み  #九日裕智 #三橋新

価値観が多様化し、正解の見えない時代だからこそ、自分の本心と向き合い、理想をデザインする力が今求められています。そんな中、コーチと共に理想を育み実現していくコーチングサービスZaPASSにて「#私のコーチ」という企画が始まりました。

第三弾は、デジタルマーケティング会社で事業部長を務める九日裕智さん。ZaPASSのコーチである三橋さんと出会い、「すべきこと」ではなく「自分がすでに持っているもの」に目を向けるようになりました。それは、九日さんにとって“人生で本当に大切にしたい価値観に沿って生きる道の始まり”——。

“今の仕事や生き方を見直したい”と胸のうちで願うあなたに、届けたい一本です。

「コップの水の入っていない部分」に目を向けていないか

九日裕智|
2012年デジタルマーケティング企業へ入社。営業局長として、延べ100社を超えるWEB広告プロモーションに関与。
立ち上げから数億規模への拡大実績や、30億規模のクライアント等を歴任。数名の営業組織を40名規模まで拡大させる。2018年よりマーケティングツールを開発する新規事業部を立ち上げ、事業部長としてサービス開発・立ち上げに従事。2020年7月より同社 取締役に就任。

僕がコーチングを受け始めたのは、1年半前です。普段は、デジタルマーケティング会社で事業部長をしています。思えば、20代の頃から早く成長したくて、人より多くの経験を、表彰を、出世を、稼ぎを得る為に、頑張っていました。

目指していたキャリアに着実に近づいていた僕のことを、周囲は「悩んでいる」とはこれっぽっちも思わなかったでしょう。でも、自分のなかでは、満たされた気持ちや幸せを一向に得られない今に、もがいていたのです。

「30歳ならこれくらい稼ぐべき」「部下にはこういう自分でないとダメだ」——僕は常に「こうあるべきだ」と思い込んだ観念の中で仕事をしていました。その観念を、他の人にも当てはめて、自分の「こうあるべき」から外れている人を見たときに、苛立ちや反発心が芽生える。それゆえに、職場は居づらくてどことなく孤独感を感じていたのです。

「自分は何がしたいのか」「どこへ向かいたいのか」…あなたはそう問われた時に、素直に自分の理想を答えられますか?当時の僕は、無意識的にも「こう伝えれば良い態度だろう」「褒められるだろう」という観点でしか、正直答えられませんでした。

1年半前の僕は、変わりたかったんです。行き詰まりから脱したかった。でも、10年間その成功パターンでビジネスをしてきて、どう変えたらいいか、誰に頼めばいいのか、分からない。そんな時に偶然出会ったのが、コーチの三橋さんでした。

今でも忘れられない特別な瞬間は、3回目のコーチングで訪れました。「自分が本当にしたいことが分からない」と打ち明けていたときです。突然に「九日さんは自分のことを愛してますか?」と聞かれました。その真っ直ぐすぎる質問を前に、僕は言葉に詰まったのは言うまでもありません。愛している必要性も分からないし、愛が何かもよく分からない。でも、感情が動いたのか、なぜか目に涙が滲んだのです。

三橋さんはこう続けました。「周りの観念や“すべきこと”であなたはいっぱいいっぱいになっている。そのままでは苦しいし、自分を見つめて愛していない。“コップの水の入っていない部分”をずっと見ているのが、今のあなたです。九日さんがこれまでやってきたことは何ですか…?」

なにも答えられず、沈黙の時間が続きました。でも、心が動揺するから自分が何かを感じているのだと分かりました。ロジカルに生きてきた僕にとって、ロジックではうまく伝えられない、感情の動いた衝撃的な体験です。

話した場所も、あの日の風景も、僕は一生忘れられないでしょう。あの瞬間、僕は“コップの水の入っている部分”に目を向けることを決めました。“自分がすでに持っているもの”に目を向けて、これまでとは違う自分に変わろうと、決めたのです。

「本当に大切にしたい価値観に沿って生きる」

ただ、最初はどうやって“自分がすでに持っているもの”に目を向けたらいいのか、分かりませんでした。三橋さんは「九日さんがこうした行動をされてきたから、今の場所がありますね」と言いました。抵抗感を感じながらも「確かにそうだな、頑張ってきたな」とひとつひとつ事実を受け入れていくと、次第に呼吸が深くなり、落ち着いていく感覚がありました。

毎月コーチングを重ね、三橋さんに改めて「本当は何をしたいのでしょう?」と問われた日のこと。これまで当たり前に目指していた、“より多くの市場にインパクトがある事業を創ること”や“多くのキャッシュを稼ぐ事業を作ること”は、もう、どうでも良いように思えて。それより本当は、“僕は身近な人を大切にしたい”という気持ちがあることに気づいたんです…!

翌日、会社のメンバーに、この思いを打ち明けてみました。すると、「じゃあ九日さんは、今後どういう事業にする未来を考えているんですか?」と聞かれ、正直ビクッとしましたね。“カッコいいビジョンやミッションを立てるべきだ”と思い込んできたから。

ですが、勇気を出して伝えたのは、正直な気持ちの方でした。「本当は、ビジョンやミッションを描くことは苦手なんだ。僕にとって大事なことは、一緒にやっているみんなが幸せであること。絶対に不幸せな事業、チームにはしないから。」

メンバーは、数ヶ月前の僕らしからぬ発言に戸惑いながらも「そういう九日さんを見ることができて、良かったです。」と笑って、苦手な役割は引き受けてくれることに。なんでも意思決定をして、自分ひとりで頑張っているつもりだった僕が、はじめて人に心から仕事をお願いできた瞬間でした。

周りに対する見え方も変わっていきました。課題ではなく、個性や頑張りが見えてくるように関係性は良くなり、僕にとって職場は戦いではなく、安心感を感じられる場へ。人生で大切にしたい価値観に合わせて動くと、こんなに満たされることを僕は知ったのです。

「自分を愛すること」に気づかせてくれたコーチ

コーチングを始めた当初、“自分を愛すること”が分からなくて、何度も三橋さんに聞き直していました。「その問いかけには意味がありますか?」「どういう意味があって僕にそれを聞いているんですか?」と。どんな質問にも嫌な顔一つせず、優しいまなざしで、根気よく話してくれなかったら、今の僕はいません。

僕にとって三橋さんは、「自分を愛して挑戦をやめない人」。自分を愛することは、時として“そのままでいい”と、前へ進むパワーを失ってしまうこともあると思うんです。でも、三橋さんは、満たされたメンタリティを持ちながら、“コーチングによって人をエンパワーメントすること”に全人生を振って、どんどん学び、提供している。

そんなご自身のことを「自分の能力はつかわれているんです。つかわれる限りは、そこにいきます」と話してくださった言葉は忘れられません。「すべき」という考えからは離れ、人間関係のなかで、自然なままに自分の人生を生きている。僕にとって三橋さんは、ロールモデルのような存在です。

変わりたくて、どう変わったらいいのか分からなかった、1年半前。三橋さんと出会って、僕はまるっきり人間が変わったと思います。今の僕には「これをやらなきゃ」「こうしなくちゃ」という焦りはありません。人が高値をつけることではなく、自分が心から価値を感じるものを大切にできるようになったから。

“家族やパートナー、身近な人を大切にすること”。それが僕にとっての幸せであり、生きたい人生なんだ、と気づくことができました。そして、この変化は、“役員の打診をもらう”という思わぬ副産物までもたらしてくれました。

カッコよくあるために「役員になるべきだ」と思っていた頃であれば、大喜びしたであろう知らせを、今は穏やかな気持ちで受け取っています。だって、役職がどう変わろうと、それは僕の人生の価値には関係がないし、大切にしたい生き方は変わらないから。

“すでに持っているものに目を向けること。”
“人生で本当に大切にしたい価値観に沿って生きること。”

1年半という長期間、僕と向き合い続け「自分を愛すること」に気づかせてくれた三橋さんに、本当に感謝しています。ひとつの言葉や、気づきがあったとしても、明日からいつも通り仕事をしたら、1ヶ月後にはもともとの自分に戻ってしまうものです。この記事を読んでピンときた人は、何かアクションをして欲しい。「本気で変わりたい」と思うその気持ちが、今とは違う未来を作ってくれると思います。

※コーチングのトライアルセッションの申し込みはこちらまで
https://zapass.co/questionary/

※コーチングサービスの詳細はこちら
https://zapass.co/

※三橋コーチのTwitterはこちら
https://twitter.com/art96

[取材構成編集・文] 水玉綾、林将寛  [撮影] 戸谷信博

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