経営者の「本音」が組織にもたらす変化——“感情”に気づかせてくれた1年半の関わり #星野純一 #宮本大輝

経営者の「本音」が組織にもたらす変化——“感情”に気づかせてくれた1年半の関わり #星野純一 #宮本大輝

価値観が多様化し、正解の見えない時代だからこそ、自分の本心と向き合い、理想をデザインする力が今求められています。そんな中、コーチと共に理想を育み実現していくコーチングサービスZaPASSでは「#私のコーチ」という企画をお送りしています。

第8弾は、IT×通信の領域で、経営課題の解決に取りくむFlat Holdings株式会社代表の星野純一さん。ZaPASSのコーチ・宮本さんと出会い、隠していた「本音」と向き合うようになったそう。

「本音と建前」という言葉がある通り、特にビジネスの現場では、自分の本音以上に建前を上手に扱うことが、ある種のマナーのように捉えられています。星野さん自身、そうした考えで経営をしてきましたが、コーチとの出会いにより一変していきました。

「本音」に気づくプロセスと、「本音」が経営・組織にもたらす変化に迫ります。

10倍から20倍の“非連続的な成長”を目指すには

私がコーチングを受け始めたのは、1年半前でした。会社を創業して7年、30歳という節目を迎える直前の時期でした。20代は仕事に99%を費やしたので、30代は何に重きをおくのか、考えたかったのです。

また、会社は順調に成長を続けてきましたが、今のやり方では、10倍20倍といった非連続的な成長をしていけるとは思えなくて。起業した頃に考えた言葉はありましたが、今後もそれをメッセージし続ける自信がなかったんです。

何のために会社があり、どんな教育方針を置き、どんな人と一緒に働いていきたいのか——。コアな信条を明確にするうえで、経営者である自分の“本音”と向き合わざるを得ないな、と考えていました。

普段のコミュニケーションから、比較的本音で話せる人と、そうでない人がいると思います。僕は、そうでない側の一人。常に合理的に考える性分から、その必要性を感じませんでしたし、心のどこかでは、本音に気付くことから逃げてきたのかもしれません。

経営者、という役割もありますから、とにかく会社を大きくするために、自分の思いを偽って振る舞うことも度々ありました。特に起業したての頃は、自分達を大きく見せる発言をして、帳尻を合わせるように成長してきたので、建前の言葉や自己暗示が、成功体験にもなっていたのです。

ただし、そうしたことを繰り返しているうちに、自分が本音では何を考えているのか分からなくなって、自己対話に限界を感じ、コーチングを受けることにしたのです。

非合理的な選択に“本音”が隠れていた?

コーチの宮本さんは、初めてお会いした時からただただフラットに肯定し、私の話を受け止めてくれました。コーチングの1時間は、私が主人公かのように、存分に話を聞いて相槌をうってくれるのです。

特に、会社の変化につながる、重要な本音に気づかせてくれたコーチングのことは、今でも鮮明に覚えています。当時、在籍していた子会社の社長から「モヤモヤしながら働いている」という相談を受けました。その時私は、普通に考えたら会社が損をすることですが、即座に独立を促しました。

普段は合理性に重きを置く私ですが、その時はなぜか、やりたいことをする上で自分たちが足かせになるならスピンアウトしようと、なんの躊躇もなく快諾したのです。この出来事を宮本さんに話すと、「いつもは合理性に重きをおくのに、今回は違ったんですね。なぜその判断をしたのでしょうか?」と聞かれ、思い返してみました。

今までは誰にも口にすることはなかったし、正直打ち明けるのは恥ずかしいことですが、ふと自分の中には、「こうしたい」と言う人がいたら、“全力で応援したい気持ちがある”ということに気づいたのです…。

合理性の奥に“隠していた本音”に気づいた瞬間は、本当に恥ずかしかったですね…ただ、自分の本音に気づけたことで、どうせなら個人がやりたいことを尊重して、背中を押せる組織の方がいいじゃないか——と、会社のあり方を刷新する重要な転機となったのです。

「正直な本音」を起点に、アップデートされた経営方針とは

まず、会社の中で「思っているのに言いにくいこと」を限りなく排除しようと考え始めました。長期間働いてくれることは嬉しいことですが、今の時代1社に就職したまま生涯を終える人は、少数派です。転職を繰り返して、市場価値を高める、ビジネス力をつけてフリーになる、海外に住む、そうした生き方に流れていくと思います。それに、個人が「こうしたい」と思った時に、それを叶えられるように会社として背中を押したい。

だからこそ、採用説明会のメッセージでは、「会社に長く勤めてもらうことは嬉しいけれど、求めてはいない」と一切隠さず正直に伝えるようにしました。実際に、「1年半後に退職したい」という意向を持ったうえで、入社してくれたメンバーもいます。退職して望む方向性に向かうことは嬉しいことだし、会社としても時期を伝えてくれることはありがたいですね。

また、往往にして人は、「こうしたい」と思っても、金銭的・時間的・会社的な理由から諦めてしまうことがあります。だからこそ、選択肢の幅を増やす為に、“市場からみた社員一人ひとりの価値を上げること”を軸にして、人事評価制度も刷新しました。

外部エージェントの力を借りて、上司ではなく市場が評価をする仕組みを取り入れたんです。市場価値が上がれば、「こうしたい」と思った時に、それを叶えられる選択肢が増えますからね。こうして会社のあり方や制度を変えられたことは、宮本さんとのコーチングで自分の本音に気づいたからです。宮本さんには、本当に感謝しています。

時間軸の中で「共通点」を見つけてくれたコーチの存在

人は、「この人は分かってくれないだろうな」と感じると、話せない部分があると思うんです。ですが宮本さんは、ビジネスで抱える悩みを話しても、経験と知見を持って誠実に受け止めてくれるので、とても話しやすいコーチです。

また、コーチングを受けて1年くらいが経過した頃に、宮本さんから「半年前の星野さんはこんな背景でこう主張されていましたが、これは最近の出来事と類似しているように見えます。どうですか?」という問いかけをもらって、驚いたことありましたね。

1年半を通して話を覚えていて、過去と現在の共通点を見つけてくれたんです。宮本さんのそうした細やかな関わりがなかったら、自分の本音に気づけなかったでしょうし、会社も今とは違う形になっていたかもしれません。

以前の私のように、“本音は恥ずかしいし不要なことだ”という観念を持っているビジネスマンは多いと思います。ついカッコつけて、本心を隠して冷静に処理をすること、ありますよね。ですが、「これを一番大事にしてるのか」と自分の本心に気づくからこそ、成し遂げたいことを自信をもって人に伝えられるようになる、と今は思います。

それに、感情的な部分が作用することで、過去の延長戦上にはないインパクトが経営上に生まれることを、身を以て知りました。宮本さんにはいつか必ず、何かしらの形で恩返ししたいと思っています。待っていてください!

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※コーチングサービスの詳細はこちら
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※宮本コーチのTwitterはこちら
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[取材構成編集・文] 水玉綾、林将寛  [撮影] 戸谷信博

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